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碓氷峠鉄道文化むら訪問記2

ディーゼル機関車の代名詞的存在のDD51ですが、試作型の1号機は大きくデザインが異なるものでした。全体的に丸みを帯びた形状で優しい雰囲気です。1号機では不具合に悩まされましたが、そのデータが量産機に生かされて最終的に649両という大所帯となりました。


除雪の威力が強すぎて沿線施設を破壊してしまい、人里から離れた山岳地区に追いやられた迷除雪車であるDD53も展示されています。この1号機は北海道でも活躍したそうです。


正面から見ても迫力満点ですね。左右の大きな翼の奥に見えるローターは恐怖すら感じます。新潟地区の過酷な積雪から人々の生命線を守るために除雪能力に特化して製造されたものの、余りの高威力に扱いきれずに追放されるという悲運の車両です。


DD53は除雪車というだけでなくロータリーヘッドを外した機関車単体での運用も考慮されていました。ほぼDD51と同等の性能を有しているので、旅客列車の牽引にも充当されました。


常磐線での荷物列車用として改造によって生まれたのがキニ58形です。列車密度の高い常磐線で加速力不足にならないよう2エンジン車のキロ58形が改造種車に選ばれました。キハ40系列と同等の前面形状になっています。


外吊り式ドアが特徴的な通勤型気動車キハ35系のなかでも個性的な車両が900番台です。車体周囲に見られるコルゲートから分かるようにステンレス製の車体を採用しています。配属先の房総半島の潮風に対応すべく製造されたのですが、コスト面などの理由により10両のみの製造に留まっています。当初は無塗装だったそうですが、後に安全上の理由により視認性向上を目的に塗装が施されました。


こちらは操重車という特殊な車種で、簡単に言うと線路を走る大型クレーン車です。低速ながら自走できるものの分類は貨車になります。橋桁の仮設工事に用いられるもので、最大重量35トンだそうです。これは折り畳んだ状態なので、実際に活動している状態を見てみたかったです。


キハ20形は従来車に比べて軽量化が実施されて車体が大きく、乗り心地・居住性が改善された一般形気動車です。こちらは1エンジン車で、他に2エンジン車のキハ52形など様々なバリエーションが存在します。個人的にかなりお気に入りの車両で、鉄道模型で保有していた事もあります。


スニ30は荷物車として製造されたもので、一時期救援車に改造されたものを復元しています。中央が盛り上がった独特の形状の屋根が特徴です。


マイネ40は当時では豪華な1等寝台車として製造されました。車内は2人用個室と開放寝台が設けられています。また当時の車両としては希少な空調装置が設けられていたそうです。


デゴイチの愛称でお馴染みのD51形蒸気機関車も展示されています。その中でもこちらは初期型と呼ばれるもので、煙突後方から流線型の覆いが伸びています。この形状から「ナメクジ形」と呼称される事もあります。


横から見ると覆いの形状がよく分かります。ナメクジとはよく思いついたなと思います。

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