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バースデイきっぷで行く特急グリーン車で四国豪遊紀行5

歩道橋を渡って反対側にある南館にやって来ました。屋外に展示されているのはフリーゲージトレインの2次試験車です。新幹線と在来線で異なる線路幅に対応できる可変式の台車を装備しているのが特徴で、九州の他に四国でも試験が行われました。


こちらが肝心の台車ですが、外から見ただけではよく分かりませんね。日本の狭軌に対応した車体サイズに可変機構を盛り込むのは無理があったのか、試験は遅々として進まず九州新幹線長崎ルートでの導入は事実上の導入断念となりました。


館内ではジオラマショーが丁度始まりました。小さいながらも四国の名所を再現した良く出来たものです。ところがジオラマ鑑賞中に突然大きめの縦揺れが発生。列車が通過した振動にしては大きいと思ったらスタッフさんから地震との連絡が。幸い最後まで鑑賞出来て館内の見学も問題なく続行出来ました。


屋根のある車両展示場には3両の車両が展示されています。C57蒸気機関車とキハ65形、それと奥に隠れているDE10形ディーゼル機関車です。


C57-44号機は高崎機関区に配属後、東京・仙台・札幌・室蘭などで急行列車の牽引機として活躍し、総走行距離は336万km以上で地球を84周した計算になります。引退後に西条市内の公園に保存されていたところを移設したそうです。


キハ65形は急勾配対応の大出力エンジンと冷房用電源を搭載した急行型気動車です。四国島内の急行列車の冷房化に貢献しました。キハ58形とよく似ていますが、窓が2段窓でドアは折り戸を採用しています。


車内は従来車に比べてシートピッチが拡大されて居住性の向上が図られているそうです。座席が交換されて原形ではありませんが、国鉄型の雰囲気は良く残っています。


こちらは入換作業などを中心に小回りの利く機関車として有名なDE10形ディーゼル機関車の第1号機です。車体側面のふたが開けられていて、内部の構造が見られるようになっています。


屋外展示場には間近で見ることの難しい信号機や標識、車輪などが展示されています。こちらは各種信号機の展示で、思ってたよりも大きくて驚きです。光っている状態を見る事の少ない特殊発光信号機も2種類展示されています。


こちらには各種車両の車輪が並んでいます。蒸気機関車・新幹線・機関車・気動車など様々です。


こちらは各種標識類が並んでいます。ただし左側2つは臨時信号機なので標識ではありません。見た目は完全に標識ですけどね。コンパクトながら見ごたえのある博物館で面白かったです。

博物館を満喫してから駅に戻ると列車は運転見合わせになっていました。更に乗車予定の列車は運休との事で、直近の列車で高松へ向かう事になりました。新型車両に乗車したかったのですが、そんな事を言ってる場合ではなくなりました。まぁ1時間程度で安全確認が終わって運転再開になるだろうと思っていたのですが、停車中の松山行特急列車が伊予西条で運転打ち切りになると発表があって改札が一気に混雑してきてから状況が深刻であると感じました。松山方面へ向かう乗客で駅前のバス乗り場は大混雑。払い戻しの乗客も多数で改札口周辺は一気に大混雑しました。挙句にはテレビ局のカメラもやって来ました。

16時30分:放送では17時28分に高松・岡山方面の特急列車を走らせる予定との事。伊予西条打ち切りになった列車が入れ替え作業でホームに据え付けられました。これは途中徐行運転などで長期戦になると判断して駅構内のコンビニで食料を調達。同じ事を考えている人が居るようで既に品揃えは寂しい状態。待合室のベンチが満席なのでホーム上のベンチを使わせて頂く事に。寒いけど仕方ありません。

16時35分:放送で点検作業が長引いて運転再開が18時30分以降になるとの事。2時間もこの状態で待つのはさすがに辛いですが、列車の運転が決定していないので停車中の列車の車内は開放できない様子。

17時50分:突然列車のドアが開き乗車出来ました。駅構内では特に放送していなかったので、ガラガラの車内で鉄道車内学用の写真が撮り放題というサプライズが。

そして18時34分に伊予西条を脱出出来ました。列車は所定速度で運転されて高松には20時ちょうどに到着しました。岡山行車両は結構混雑していたようですが、自分が乗車した高松行車両はガラガラでした。思えば松山行き列車が丁度伊予西条で打ち切りになってくれたおかげで、始発の特急列車に着席出来た訳ですから、それなりに運が良かったのかな?とも思いました。予定より2時間遅れですが高松に到着し、すぐホテルに入って最終日に備えます。

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