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横浜市電保存館に行ってきた2

こちらは中型ボギー車の1100型です。流線型の先頭形状やクロスシートを採用していた事が特徴で、ロマンスカーと呼ばれていたそうです。前面上部にはワンマンカー表記の行灯が設置されています。後年の改造でワンマン運転に対応したそうです。


ちょっと分かり難いですが前面部分が傾斜しています。路面電車としては珍しい形状だと思います。


残念ながら後の改造でオールロングシートに改造されてしまったようです。車内は特に特徴のない普通の内装になっています。クロスシートの路面電車を見てみたかったのですが…。1000型とは違い側窓のサッシが金属製になっています。


運転席周辺は仕切り壁が設置されているので閉塞感を感じます。仕切り壁には当時の路線図や広告が残されており、その横には運賃箱が設置されています。仕切り壁上部にはメガホンのような形をした出入口灯が設置されています。


運賃箱には20円と書かれています。現在のおよそ1/10の値段になりますね。


終戦直後の混乱期に輸送力増強を目的に製造されたのが1300型です。従来車とは塗装が大きく異なります。横浜市電最後のツーマン車だそうです。


車内は1000型とよく似ていますが、車両中央にある中ドアは両開きになっています。


運転席は非常に狭いです。立ちっぱなしの状態で重い主幹制御器を扱っての運転は重労働だった事でしょう。


横浜市電で最後に新造された車両が1600型です。先頭形状が流線型で前面に大型窓を配置した事により、従来車と大きく印象が変わりました。塗装は500型と似た雰囲気ですが、後に従来車と同様の塗装に変更されたようです。


扉は中ドア・前ドア共に4枚折戸を採用しています。バスの中ドアでは見掛けますが、路面電車では少ないのではないかと。


車内は蛍光灯の採用や側壁が白くなった事で非常に明るい雰囲気になっています。中ドアは左右でずれて配置されています。側窓は上段がHゴムによる固定窓になっています。


従来車では左右にドアが設けられていましたが、1600型では右側のドアが廃止されて座席が延長されています。この席からは運転手の一挙手一投足や前面展望が見られる特等席だったでしょうね。

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