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格安新幹線&バスで行く信越地方収集紀行3

直江津からはしらゆき5号に乗って新津を目指します。新井駅から乗車した3号は結構な乗車率でしたが、こちらはそこまで混んではいませんでした。それでも自由席は概ね窓側が埋まっていて、乗車率の高さが伺えます。指定席は3割ほどの乗車率でゆったり乗車出来ました。ちなみに直江津~新津は4分割乗車券にすると250円も安くなります。改札口で出すのがちょっと恥ずかしいかもしれませんが、非常にお得なのでお勧めです。


1時間半ほどで新津に到着です。新津は鉄道の街として商店街でも宣伝がされていました。街のマンホールには蒸気機関車が描かれています。「花とみどりと石油の里」と書かれていて、新津では石油が採掘出来るようです。


新津郵便局ではSLばんえつ物語号の小型印を頂きました。かつては新潟中央局で押印を担当していましたが、新潟駅高架化で蒸気機関車が登れなくなってしまい、新津駅発着に変更されて押印局も新津局に変更されました。列車車内のポストに投函すると押印されて届きますが、郵便局窓口に行けばその場で押印してくれます。


新津駅からバスで向かったのは新津鉄道資料館です。近年収蔵車両が増えたとの事でやって来ました。館内には日本海側の鉄道の拠点である新潟の貴重な資料などが展示されていました。ホーローの駅名標やサボがノスタルジックで良い雰囲気ですね。


こちらには鉄道の安全の要である閉塞を管理するタブレット閉塞器が展示されています。この赤い箱状の機械から通行手形となるタブレットを取り出したり収納したりして管理していました。その奥には通過列車からタブレットを受け取るための通票受器が並んでいます。


かつて切符は予め印刷されているものを都度取り出して日付を印字して発売していました。その為に切符を保管・陳列するための乗車券箱が造られました。乗車券類は有価証券ですので、使用しない時は前面のシャッターを下ろして金庫のように施錠して保管する事が出来ます。乗車券を収集する人間にとっては乗車券箱は宝箱のように感じます。


鉄道車両には様々な表記のプレートが貼付されています。こうして見ると本当に様々な種類がありますね。耐久性を重視してプラスチック製や金属製のプレートが多数でしたが、近年ではコスト削減を重視してステッカータイプのものが増えました。


雪国・新潟らしく除雪に関するコーナーも設けられていました。除雪車の模型が展示されていますが、木製のようです。実物でも戦時設計の除雪車には木製の除雪車が実在していたそうです。


それにしても様々なタイプの除雪車がありますね。沿線の環境や積雪状態などで使い分けていたのでしょう。ラッセル式・マックレー式・ジョルダン式など…。どの模型も非常に精密に出来ています。


保線機械のコーナーにはこんな可愛らしいモーターカーが展示されていました。軽便鉄道にあるような雰囲気ですが、きちんと新津保線区と書かれています。

続いて資料館の目玉展示である屋外に向かいます。屋外にはかつて新潟エリアで活躍してきた車両たちが展示されています。近年のリニューアルで収蔵車両数が大幅に増えました。残念ながら帰りのバスまで時間が無いので軽く見て回ります。


こちらには全部で5両が展示されています。普段は車内の公開は行っていないようです。


はじめに特急型車両の485系です。交直両用で日本全国を駆け抜けた特急型車両の決定版と言えるでしょう。その中でもこの1500番台は北海道向けに耐雪強化が施された車両で、上部の前照灯が2灯なのが特徴です。残念ながら北海道の大雪には全く歯が立たず、わずか5年で本州に戻り新潟エリアで活躍しました。ちなみに鹿児島方面へ牽引車として運用された事があるので、電化区間の最北端と最南端の両方を走行した実績があります。

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