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青春18きっぷで行く京都鉄道博物館訪問記7

関西エリアを走る私鉄の紹介コーナーもありました。各社を代表する車両の模型も展示されていましたが、割とマニアックな車種もあり面白かったです。


巨大なジオラマコーナーもあります。あまり興味がなかったのでスルーしましたが、子供には人気でしょうね。


鉄道貨物輸送のコーナーには突放体験ゲームがありました。突放とは貨物列車の貨車を方面別に仕分けするという作業なのですが、まさかゲームになるとは…マニアックすぎて驚きました。ゲーム自体は非常に簡単で子供でも遊べそうですが、まぁ興味を持ってくれるとは思えないです…。私的にはお勧めなのですが。


実物のコンテナの展示もありました。パレット積みが基本だと思っていたので、ロールボックスのまま積み込む方法もあるんですね。コンテナの中身を見る機会は少ないので勉強になりました。


屋内展示を見終わったところで屋上に出てみました。屋上には列車位置情報システムの表示器が設置されています。これで接近する列車を画面で確認出来ます。業務用のものを流用しているようで正直見にくいですが、狙った列車が見たい方には有用でしょう。


本館に隣接しているトワイライトプラザに移動しました。こちらにも車両が展示されています。まずはゴハチの愛称で親しまれている名機、EF58形です。美しい流線型のフォルムがとても人気の機関車で、その中でもお召列車けん引機であった61号機はロイヤルエンジンとも呼ばれ多くのファンを魅了しています。展示されている150号機はかつてぶどう色2号でしたが、博物館収蔵の際に一般色に変更されました。大宮の鉄道博物館に展示されている89号機と色が被るのを避けたのでしょうか?


国鉄直流電気機関車の標準形式として、国鉄電気機関車史上最多の308両が製造されたのがEF65形です。当初は走行機器に深刻な不具合がありましたが、その後改善されて現場から優秀な機関車として受け入れられたそうです。一般形に加えて高速旅客列車けん引用の500番台P形、高速貨物列車けん引用の500番台F形、旅客・貨物兼用の1000番台PF形の4タイプが存在しています。


EF81形は直流と交流50Hz・60Hzの三電源を直通して走行できる機関車として製造されました。EF65を基本として製造されたので面影が残っています。この103号機はJR西日本の誇る豪華寝台列車であったトワイライトエクスプレスけん引機として指定されて、連結器の改良工事によって乗り心地が改良されています。


トワイライトエクスプレスの中でもプラチナチケットとして最も入手困難であったのが、最後尾に連結されているスロネフ25形のスイートルームでした。札幌行き下り列車では180°広がる後方展望を独り占めできる豪華な部屋でした。


こちらは京都鉄道博物館で人気の体験展示であるSLスチーム号です。蒸気機関車の牽引する列車に乗車できる貴重な機会で、けん引機は日によって異なります。当日はC62形が担当していました。


こちらは先代の梅小路蒸気機関車館から継続展示されている扇形庫です。こちらには大小さまざまな蒸気機関車が13両も保存されています。機関車展示数で言えば日本一の規模です。こちらは次回以降詳しく紹介させていただきます。


扇形庫の脇には休憩用車両として50系客車が展示されています。旧型客車置き換え用として製造されましたが、電化区間拡大や非電化区間の気動車化が進み、製造からわずか10年前後で大量の廃車が発生しました。当時は海外譲渡などが行われていなかったので、十分に寿命の残っていた車両が廃車というのは勿体なく感じます。時代にマッチしなかった悲運の車両と言えるでしょう。

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