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青春18きっぷで行く京都鉄道博物館訪問記6

鉄道の安全運行に欠かせない設備である信号の展示もありました。腕木式・色灯式・灯列式等々…様々な種類がありますね。高速で走行する列車からでも見やすいように、非常に大きい造りになっている事が分かります。


こちらは列車の進路を決める分岐器を転換する設備の展示です。左側にあるのは転轍てこで、分岐器から延びるワイヤーを引いたり押したりすることで分岐器を動かして列車の進路を構成する仕組みでした。隣は卓上てこ装置で、簡単なスイッチ操作で転換が可能になりました。そして奥にあるのが第一種電気連動装置です。信号と転轍機の操作を一元管理できるようになり、さらに誤操作を防止する機構も内蔵されていて安全性向上が図られています。


こちらは安全運行の大原則である「閉塞」を守るためのシステムです。かつては駅間を一つの閉塞として閉塞内には1列車しか入れないようにしていました。そして閉塞内に進入するには通票というマラソンのたすきのようなものが必要でした。その通票を管理する機械がこのタブレット閉塞機です。仕組みが複雑なので詳細は検索してみてください。


マラソンのたすきにあたる通票はこちらです。区間ごとに空けられている穴の形が異なり、穴の形を照合して正しいことを確認してから列車は発車します。その他にスタフ閉塞で用いるスタフや票券閉塞で用いる票券箱も展示されています。いずれも閉塞を守るために必要な重要なアイテムです。


1階の展示を見てから続いて2階に移動します。まずは現代では当たり前となった自動改札機です。こちらは初期のもので筐体上部に検知バーが設置されています。


普段切符の購入やICカードのチャージに利用する券売機の裏側も見ることが出来ます。裏面のタッチパネルで集計作業や発売制限などの各種操作が可能です。またつり銭の補充や券紙ロールの交換も行えます。稀に切符が機械内で詰まってしまった場合にはその復旧作業も行います。あまり目にする機会の少ない部分ですね。


こちらは国鉄時代より続く指定席管理システムであるマルスの操作端末です。昔はかなり大掛かりな造りだったのですね。


マルスM型の操作部です。右下にキーボードがあり、左側には金属製の板が本のようにめくれる形になっています。目的のページをめくって希望の個所の穴にピンを差し込むとボタンを押したことになるみたいです。ボタンの数を減らすためにこのような仕組みになっていると思われます。現代では当たり前のタッチパネルが無かった時代なので試行錯誤した結果なのでしょう。


電車の車内にあるつり革の展示もあります。左側は現在でも使われているタイプのもの。右側は試作品のつり革で個性的な形のものが多いですね。正直使いにくそうですが。


こちらは700系ひかりレールスター号の車内に設けられているコンパートメントのモックアップです。個室料金不要で利用できますが、現在はこだま号中心で運用されていて個室を利用できる機会は少ないです(こだま号では個室は閉鎖)


車内はゆったりした造りの座席が向かい合わせに設置されていて、中央に大型のテーブルやコンセントが装備されています。座席はリクライニングはしませんが、座面スライド機構が内蔵されているようです。一人旅ばかりの自分には無縁の世界のようです。


駅で見かける機会の少なくなってきたパタパタ(ソラリー式)の発車案内板です。自由に表示を変えることが可能で少し遊びましたが、設定方法が複雑で大人向きでした。見ているだけでも十分楽しめますがね。

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