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北東北風景印収集の旅3

船橋からエレベーターで一気に車両甲板まで降りて来ました。ここには床に線路が敷かれていて、貨物列車がそのまま収容されて海を渡っていました。現在は当時の貨車などが展示されています。


こちらは車掌車のヨ6000です。かつては貨物列車にも最後尾に車掌が乗務して安全を確保していました。列車の保安装置の技術向上などを理由に車掌が廃止されて、現在は甲種輸送などの特殊な事情を除いて車掌車を見かける機会はほとんど無くなりました。


一見すると客車のようですが、こちらは郵便車のスユニ50です。かつては郵便物も鉄道輸送が行われていました。道路網の普及が進んだなどの理由で製造からわずか10年ほどで廃車となってしまいました。貨車の所有が旧郵政省で貨車の売却が出来なかった事が理由だそうです。小荷物輸送用として国鉄に売却されていれば、また違った人生を送れていたのかもしれませんね。


キハ82は国鉄特急の近代化を目的に製造された車両で、見た目と機能面を両立させた前面形状は根強いファンがいます。左右上部に設けられたライトケースや運転室の曲面ガラスは、後継車のキハ181系やJR化後に製造されたJR東海の373系にも受け継がれています。


DD16は線路状態の悪いローカル線で運用される事を目的にDE10よりも小型化された機関車です。青函エリアでの運用は無かったらしいのですが、入れ替え機関車の見本としてなのか展示されています。


こちらは青函連絡船ならではの特殊車両である控車です。控車とは連絡船の車両甲板に車両を機関車で押し込む際に、機関車と貨車の間に連結して機関車が連絡船内に入らないようにするためのスペーサーとなります。機関車は非常に重いために連絡船内に入ってしまうと船体バランスが崩れてしまいます。そのため機関車と貨車の間に連結して中継役となるのです。

長いようで短い青函連絡船見学を終えて、近くにある青森県観光物産館「アスパム」で一休み。そのあと青森駅前に戻って本日の目玉であるリゾートしらかみ号に乗車します。


風光明媚な五能線を走る観光列車としてすっかり有名になったリゾートしらかみ号に新型車両が入りました。今回はそのブナ編成に乗車します。


車内はリクライニングシートが並んでいて特急列車のようですが、指定券さえあれば青春18きっぷでも利用可能です。シートピッチが非常に広くて向かい合わせにしても十分くつろげます。天井にはLCDが設置されていて前面展望映像を映してくれますが、五能線内のみ対応しているようです。


3号車にはORAHOカウンターと呼ばれる売店が設けられていて、飲食物や名産品が購入出来ます。ただし駅弁などの本格的な食事は置いてない(列車限定での販売はあり)ので事前の購入が必要です。


2号車はボックス席になっていてグループ利用に最適です。一部のボックス席は座面を移動させる事でフルフラットに変化させる事も可能です。ただし手順が複雑でちょっと分かり難いのでご注意を。


途中の千畳敷駅では15分ほどの停車時間に途中下車して観光する事が出来ます。

その後も五能線沿線の景色を眺めながら列車は秋田駅に到着。列車は3割ほどの乗車率で少々寂しさを感じる乗車率でしたが、途中駅での入れ替わりが結構あったので、五能線沿線への観光客誘致には成功しているのでしょう。この後普通列車に乗り換えて羽後本荘で一泊しました。

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