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異色グルメに森林鉄道・のんびり中部周遊紀行2

森林鉄道を満喫したあとは、駅に隣接している資料館を見学します。資料館の正面にはかつて使われていた車両が展示されていました。


こちらは説明などはありませんでしたが、保線作業などで人員を輸送するモーターカーと思われます。線路を走る軽自動車みたいで、ヘッドライトが可愛らしいですね。


その隣にあるのは理髪車と呼ばれる客車で、文字通り走る床屋さんですね。山奥で活動している職員のために定期的に巡回していたそうです。延べ2万人がお世話になったとの事。


館内には当時の写真や鉄道用品が展示されていました。本来の任務は木材の運搬ですが、地元住民の足として旅客輸送も行っていたそうです。


展示物の中にダイヤグラムがありました。これを見ると計画的に運行されていた事が伺えます。この手の鉄道は必要に応じて運行される適当な運行体制だと思っていたので、ダイヤグラムの存在には驚きました。


更にはタブレットも展示されていました。輪の直径30cm程のおもちゃのような雰囲気ですが、森林鉄道の安全運行に欠かせないアイテムだった事でしょう。


館内には車庫もあり、機関車たちが保存されています。こちらは昭和33年製のC4型ディーゼル機関車です。木材運搬用の台車20両を牽引出来たそうです。


この手のL型機関車の反対側は切妻型な事が殆どですが、この機関車はまるで湘南顔のような流線型をしています。木材満載で走る現役時代を一度見てみたかったです。


こちらはF4型ボギー式機関車です。森林鉄道の機関車としては大型に感じますね。駆動メカニズムが複雑でメンテナンスが大変なため、大活躍とはならなかったそうです。ちなみにこの機関車は北海道からはるばるやって来たとの事。


こちらの特製C型展望客車は、展望デッキの設けられた貴賓車です。昭和32年に皇太子殿下が赤沢へ行啓の折にご乗車になられたそうです。皇室の方もご乗車になられた森林鉄道と聞くとありがたみが増す気がします。


車内には豪華な椅子が並んでいました。乗り心地も改善が図られたようで、この客車で巡る森林鉄道の旅はどのように感じられたのか気になりますね。個人的にはもっと粗末な造りの客車の方がワクワクしますが…。


こちらの小型モーターカーは作業現場との連絡や森林鉄道の見回り、森林電話の保守などに活躍したそうです。


屋根はビニール張りで扉の無い簡易的な造りです。ぜひ自分で運転してみたくなります。

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