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鉄道博物館に行ってきた4

ナデ6110形電車は、国産最古のボギー台車式大型電車だそうです。路面電車ならともかく、全長16mの大型車体にトロリーポールが乗っているのはやや違和感を感じます。


座席はロングシートになっているのですが、なんと背もたれが板張りになっています。寄りかかったら走行中の揺れや振動で激痛ものですね…。天井は2段構造になっていて、採光用の窓も設置されています。


ED17形1号機は東海道線電化に備えてイギリスより輸入されたED50形を改造したものです。当時輸入された機関車の不具合の多発を改善すべく、電装品を国産のものに交換してED13形、ED50形、ED51形、ED52形がED17形に編入されました。飾りっ気のない武骨なデザインがお気に入りです。


流線型が特徴でムーミンの愛称で知られているEF55形です。流線型は空気抵抗の軽減が目的かと思いきや、技術陣の威信の顕示・現場の士気発揚・宣伝が主目的だったそうです。実際この機関車の速度では流線型による空気抵抗の軽減効果はほとんど無かったとか。しかも反対側は簡易な運転台なために終点で方向転換が必要だったこと、スカートの装備でメンテナンス性が著しく悪い、などが理由となり僅か3両の製造で打ち切られました。
はじめはあまり目立った活躍は少なかったものの、一度廃車されて中央鉄道学園で静態保存ののちに復活。その後はイベント用として高崎支社管内を中心に大活躍を果たしました。2009年に惜しまれつつも引退。現在は鉄道博物館のターンテーブル上にてその流麗な姿を披露しています。


>貴婦人やシゴナナの愛称で広く知られているC57形です。貴婦人の由来は、ボイラが細く全体的に整ったデザインから来ているそうです。性能の高さやメンテナンス性の良さを買われて、優等列車の牽引やお召列車の牽引など名誉ある任務も多数担当していました。旅客用蒸気機関車の代名詞との声も。現在は東日本と西日本で2両が現役で活躍しています。


40系電車は昭和初期に製造された20m車体3ドアの通勤電車の総称で、国鉄の前身である鉄道省が製造した最初の20m級の鋼製車体を採用した電車です。製造時期によって前面デザインが異なりますが、この車両は半流線型をしています。首都圏での通勤輸送に従事した後は、国府津電車区で事業用電車として在籍。最終的に鉄道博物館に収蔵となりました。


鋼製車体ですが車内は変わらず木材を多用していますね。ですがだいぶ現代の電車に近い形状をしています。冷房を装備していない時代の電車なので、天井が非常に高く丸みを帯びているのが特徴です。


キハ41300形は国鉄で初めて量産された気動車のグループだそうで、廃車後は全国の民鉄に譲渡されました。この車両は筑波鉄道で活躍していた車両を製造当時に復元したものとの事です。


車内はずらりと並んだ窓のおかげで非常に開放感があります。座席は背もたれが低く、シートピッチは激狭になっています。当時の日本人の体格に合わせた造りになっているものと思われます。網棚は網ではなくパイプ式になっています。

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