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鉄道博物館に行ってきた3

オハ31形は従来木造だった客室を鋼製にした国鉄初の客車です。茶色の車体がノスタルジックな雰囲気を醸し出していますね。


客室内の天井は2段になっています。背もたれが低くてモケットが貼られていません。着席してみると腰が痛い!これで長時間の乗車はもはや拷問でしょう。車内の一部にはダルマストーブが設置されていました。この車両は津軽鉄道からの譲渡を受けたものだそうです。


先頭部が日本離れした形状のこちらはドイツから輸入された9850形蒸気機関車です。マレー式というタイプだそうで、強力で軸重が軽い特性を生かして御殿場線の峠越えで使用されたそうです。ただしメンテナンスが困難であったために日本での使用は短期に終わったとか。


車体の一部が欠き取られて内部の構造が分かるようになっています。自分には理解できませんでしたが…


>炭水車もご覧の通り。石炭よりも水の搭載スペースの方が大きく感じます。


ガラスで仕切られた向こうに厳重に保管されている車両は、明治天皇のために作られた1号御料車です。140年以上前に作られたとは思えないくらい綺麗な状態です。


こちらは同じく明治天皇用に造られた御料車で、九州鉄道会社が制作したそうです。車体の外側にデッキが設けられている車両は日本では珍しいですね。アメリカの車掌車カブースに似ている気がします。


一見すると電車かな?と思いますが、中央の立派なプレートが示す通り機関車です。横川~軽井沢間のラックレール区間に対応するために製造されたもので、国鉄初の国産電気機関車でもあります。


後部には運転台は設けられていません。この機関車にはメインで使用する第三軌条からの集電シューの他に、駅停車中などに使用するパンタグラフも設けられています。1両に2種類の集電機構が設けられている鉄道車両というのは相当に珍しい気がします。


こちらがこの機関車の要であるラック式機構です。このような特殊な構造の機関車でありながら、碓氷峠引退後にはラック式機構を撤去して民間の鉄道会社に譲渡されています。

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