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日本最北の舞台探訪記3

あっと言う間に帰りのバスの時間になり宗谷岬とお別れ。南稚内まで戻ってから列車で豊富に向かいます。1両のディーゼルカーに乗客は5人ほど。少し寂しいですが大事な交通機関です。


途中にある勇知駅の駅舎は車掌車を改造したものでした。実際に降りてみたいのですが、一度降りると次の列車がかなり遅い時間になるので断念。札幌近郊に無いかな?


40分ほどで豊富駅に到着です。wikipediaには有人駅と記載がありましたが、実際には無人駅です。ただし駅舎の半分は喫茶店になっていて、地元の人が集まっていて賑やかでした。駅舎の右隣にある新しい建物は豊富町の観光案内所で、名産品販売やレンタサイクル、特急列車の回数券のばら売りなども行っていました。ここでサロベツ湿原行きのバスに乗り換えます。

実はここまで乗って来た列車の車内にスーツケースを忘れてしまいました!慌てて幌延駅に電話すると折り返しの電話で無事確保したとの事。列車を下りて駅前の写真を撮っている間に、運転手氏は別の乗客からの申告でスーツケースを見つけて、私の事を探してくれたのですが見つからずに止む無く幌延駅まで持ち帰ったそうです。運転手氏と幌延駅助役氏には大変お世話になりました。このあと乗車するサロベツ号のデッキで無事に受け取りました。


サロベツ湿原行きのバスまで時間があるので、駅周辺を歩き回って暇つぶし。駅の脇には旧型客車が置かれていました。表記がほぼ消えていて読み取れなかったのですが、後に調べてみるとオエ61という救援車だったようです。車体はかなり荒廃が進んでおり、窓越しに車内を覗いてみると全体的にボロボロで倉庫代わりに使われているようでした。


駅前からバスでサロベツ湿原に向かいます。やたら背の高いバス停は雪で埋まらないようにでしょうか。一部バスマニアには有名な沿岸バスに初めて乗りましたが、バスはごく普通のエアロスターでした。


バスで15分ほどでサロベツ湿原センターに到着です。最近出来た建物なのか、とても綺麗な館内には湿原の概要や泥炭に関する説明、ほかに周辺に生息する動物の剥製などが展示されていました。動物のはく製を間近で見たのは初めてだったのでちょっと怖かったです。泥炭という存在を初めて知りました。泥をレンガの様に固めて作った炭の一種だそうです。


施設の裏手から湿原に向かって木道が続いています。思ったより訪れている人が多かったです。花のような目立つ植物を見つける事は出来ませんでしたが、どこまでも広がる湿原を歩いているだけで気持ち良いです。


木道の途中にある展望台から見渡すと、湿原の広さが実感出来ます。木道は内回りと外回りの2ルートがあるのですが、折り返しのバスの時間の都合で内回りを歩きました。外回りも歩きたかったなぁ。


展望台からはうっすらと利尻富士を拝む事も出来ました。天気が良い時にもう一度来たいですね。広大な北海道の大自然を満喫出来て大満足です!


復路は再びまんぷくサロベツ号で札幌に戻って来ました。車内のラウンジで常連客と思しき方が「普段はサロベツ号なんて日本一遅くてボロい列車だけど今日のはすごいねぇ」とノースレインボー車に驚いていました。普段のサロベツ号によほど不満があるようでした…。


最終日は特に予定を決めていなかったので、札幌駅周辺をのんびり歩き回ります。こちらは赤レンガ庁舎とも呼ばれている「北海道庁旧本庁舎」です。荷物が大きくて館内の見学は諦めました。何でコインロッカーに預けなかったんだろう?外国人や修学旅行の学生など、通勤客より観光客の方が多かったです。


近づいてみると堂々とした風格を感じる事が出来て、細部に至るまで手の込んだ造りが分かります。中央上部の星のマークは何でしょう?北海道の旧紋章でしょうか?

値段が少し安いのと電車より空いているだろうと期待してバスに乗ったのですが、途中のバス停から結構人が乗って来て混雑したのと、空港までひたすら下道で時間が掛かってうんざりしました。

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