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日本最北の舞台探訪記2

プレハブ小屋みたいな宿を出発して、南稚内から隣駅である終点の稚内へ向かいます。


北海道のローカル線でおなじみのキハ54で日本最北端の稚内駅に到着です。朝早い時間なので、辺りにはアイドル音だけが響いてました。車内には自分を含めて2人だけでした。廃線も噂される北海道のローカル線の現状を痛感した次第です。


駅舎はガラスを多用した開放的な作りで、バスターミナル・道の駅・コンビニ・食堂・土産物屋・映画館が併設されています。手前に見える黄色いものは旧駅舎時代にあった車止めです。
宗谷岬に行くバスまで時間があるので、有名な稚内港北防波堤ドームに行ってみました。


太くて丸い柱が並んでいる姿はパルテノン神殿に似ている気がします。防波堤としての役割と同時に、駅と桟橋をつなぐ通路としての役割も担っていたそうです。


全長400メートル以上の防波堤内部を歩いていると、奥に吸い込まれるような錯覚を覚えます。


近くにはC55 49の動輪が飾られていました。かつては機関車1両で保存されていたそうですが、塩害による老朽化で、この動輪を残して解体されたそうです。
一度駅まで戻ってから浜頓別高校行きのバスで宗谷岬に向かいます。3人だけの静かなバスで、左側に日本海を見ながら国道238号線をひた走ります。北海道では普通のバスの車窓でもとても美しく見えるんですよね。北海道は全てが魅力的!


そして遂に日本最北端の宗谷岬に到達しました!達成感で体の力が抜けるような感覚に襲われました。10時前でしたが観光客が入れ替わり記念撮影をしていたので、落ち着いた隙を見て撮影。しばらく眺めて居たかったのですが、あまり時間に余裕がないので目的の場所に移動します。


宗谷岬のバス停そばにある階段を上っていきます。振り返ると岬にある石碑が見えます。この階段を上った先にあるのが、大岬旧海軍望楼です。


石造りで半円形をしているこの施設は、明治時代に建築された旧日本海軍の施設だそうです。かつては海上監視や無線通信が行われていたそうで、100年以上経った今でも宗谷岬に佇んでいます。


かつては後ろにも建物が続いていたのでしょうか。開口部が上下2箇所に設けられています。宗谷地方の苛酷な環境に耐えられるように、頑丈に造られているのがわかります。


2階部分は海を見下ろす監視施設になっています。ここだけ見ると船の艦橋のようですね。本当は上にある展望台に上りたかったのですが、老朽化の為か階段がありませんでした。


画像検索で見つかった過去の画像によると、この位置に螺旋階段が設けられていたようです。貴重な遺産として是非修復して頂きたいところ。

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