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18きっぷで行く岳南電車訪問記2

吉原から1両編成の電車で最初に向かうのは岳南富士岡駅です。事前情報で貨物輸送時代に使われていた機関車が留置されているという事ですが…


住宅地の真中ですが、車庫が設けられている駅構内はそれなりの広さが確保されています。ホーム横にある留置線にかつて活躍していた機関車達が休んでいました。


・ED50形
昭和3年製という古参の機関車になります。上田電鉄→名鉄→岳南電車と渡り歩いてきた車両です。独特なフォントの車号表記に名鉄時代の名残が残されていますね。所属機関車の中では一番の力持ちだそうで、比奈駅を中心に入換作業をメインに活躍していたそうです。


・ワム80000形
岳南鉄道時代にはコキ車によるコンテナ輸送の他に、ワム車による輸送も行われていました。元々は茶色でしたが、軸受けの変更によって380000番台へ改番された際に塗色変更されたそうです。かつては10両以上の編成で活躍していたそうですが、今ではこの2両のみ残されています。


・ED40形
松本電鉄でダム建設資材運搬に使われていたものを譲り受けたそうで、402号機と403号機の2両が在籍しています。写真の403号機は日本製紙グループである日本大昭和板紙のカラーを纏っています。


・ED29形
岳南電車の機関車の中では最も古い昭和2年製です。予備機として待機がメインだったそうで、2008年頃に車体修繕が行われて綺麗になった後も岳南富士岡で留置されたまま。5年経って今では色褪せて痛々しい姿を晒しています。屋内で保存されると嬉しいのですが経済的に厳しいと思われます。


留置されている機関車の前には保線用?のトロッコや仮台車・クーラーが置かれていました。


反対側から。岳南鉄道の貨物輸送を支えてきた車両達は、今も岳南富士岡でひっそりと休んでいます。富士急グループの力で動態保存可能な博物館でも建設出来ないものでしょうか?

岳南富士岡には岳南電車の車庫が設けられていて、この日は7000形とED40が休んでいました。ED40は整備を受けているのでしょうか?他の機関車に比べてとても綺麗な状態でした。


有効長は1両分しかない小さな車庫です。2両編成の8000形は分割して入場するものと思われます。このED40は入換用に残存するのでしょうか?客車でも牽いて運転してくれればファンが殺到しそうですが。


駅舎には謎の絵が描かれています。周りを住宅に囲まれていますが、乗客の姿は一切見られませんでした。やはり地方都市は車利用が一般的なのでしょうか。


一見すると無人駅のようですが、平日朝の通勤時間帯6:50~9:10のみ有人となります。神奈川からだと前泊しないと有人時間帯に訪問するのは厳しいです。後続の電車に乗って終点の岳南江尾まで移動します。江尾って一度では変換出来ないですね。

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