raidendo


スマホ用メニューは右上の三本線アイコンです

個性的な鉄道保存施設訪問記1

いつも通り新横浜から新幹線で名古屋へ向かいます。もうN700Sが当たり前に来るようになったんですね。今回は「S Work車両」を利用しました。ビジネスパーソン向けに設定されている車両ですが、実際にはビジネス客はほとんど居らず、他より少し空いているだけの車両と化していました。

名古屋駅で荷物を預けてからは中央西線で取材をこなしつつ、最新型の315系も満喫しました。その後は東海道線で岐阜に移動しました。


駅前にはかつて存在した岐阜市内線や揖斐線で活躍していたモ510形が展示されています。流線形で可愛らしいフォルムと共に戸袋窓が円形という個性豊かな車両です。屋根もない状態ですが、非常に綺麗な状態で保存されています。


岐阜駅からバスに揺られて1時間で美濃に到着です。バス停目の前にある建物には美濃駅と書かれています。かつての美濃町線の終点でしたが、現在は駅舎と共に車両が保存展示されています。


駅構内には3両の車両が展示されています。なお左端のホーム上にも車両が展示されていますが、カットモデルでモ870形だそうです。札幌市電から移籍してきた車両で、塗色は札幌時代のものに復元されています。


こちらはモ600形で、狭い建築限界に対応するため車両両端部が絞られた形状をしています。前面の車体面積に対して連結器が大型に感じます。また鉄道友の会からローレル賞を受賞しています。


気になる車内はと言うと…まさかの状態でした。整備中なのかと思ったのですが、調べてみると展示当初からこの状態らしいです。現役当時は転換クロスシートが1+2列で並んでいたそうです。


岐阜駅前でも見かけたモ510形も保存されています。どの車両も保存状態は非常に良好で嬉しいですね。


しかし車内は寂しい状態…。こちらも現役当時は転換クロスシートが並んでいたそうです。なぜ座席を撤去したのかは不明です。将来的に座席含めて復元してほしいとは思いますが難しそうです。


それでも車内側から丸い戸袋窓を観察できたことは収穫でしょうか。運転室との仕切りはまさに路面電車のような雰囲気です。運賃収受はどのように行っていたのでしょうか?


最後はモ590形です。路線廃止後は一部がとさでん交通に譲渡されたそうです。展示車両の中で唯一座席が残されていて、現役当時の雰囲気を残しています。車内はロングシートで普通の路面電車といった雰囲気でした。


最後にモ510形の特徴的な先頭部をもう一度。流線形の先頭形状や丸形の戸袋窓など、時代を感じさせない愛嬌溢れるデザインに魅了されます。滞在時間30分ほどで復路のバスに乗り、岐阜経由で名古屋に戻って今回の宿にチェックインしました。

【その2】へ→


<< 前のページに戻る

↑ PAGE TOP