raidendo


スマホ用メニューは右上の三本線アイコンです

波瀾万丈の西日本周遊記6

地下1階は鉱山での採掘作業を再現したコーナーがあります。1916年から75年間にわたって採掘が続けられて、総採掘量は2660万トンに及ぶそうです。坑道の最深部は約1000mで、最盛期には約3000人もの従業員が働いていたそうです。


こちらは削岩機を使って穴を空けています。そこに爆薬を挿入して発破を行い坑道を掘り進めます。高度な技術と豊富な経験が必要とのこと。


作業員が操作しているのはタイヤローダーと言い、ホイールローダーとダンプカーを合わせたような車両です。前方のバケットで鉱石をすくい上げて、後部のホッパーに積み込みます。満杯になるとバックして坑井(こうせい)と呼ばれる竪穴へ鉱石を落とします。


こちらはスクレーパーという道具で、発破で生じた大量の鉱石をかき集める装置です。ワイヤーで引っ張って奥から手前へ鉱石をかき集めて坑井に落とします。巨大な電動ちり取りみたいな雰囲気でしょうか?


鉱石を貯める坑井の底には鉱石漏斗というものがあり、下を通る鉱車に鉱石を積み込みます。鉱車は積み下ろし場所で自動的に傾いて鉱石を降ろす事が出来るそうです。


鉱車をけん引するのはバッテリー電車という蓄電池機関車です。坑道内という特性上、排気ガスが出せないので蓄電池を使用しているのでしょう。作業員を乗せた人車(客車)もけん引したそうです。


作業員が移動に使う人車(客車)も展示されていました。屋根はあるものの窓は無い開放的な客車には、向かい合わせで4人乗れそうです。


坑道はまるでアリの巣のように張り巡らされていたようです。素人がうっかり入れば確実に迷子になりますね。ちなみに採掘が終了した坑道は崩落を防ぐために埋め戻すそうです。

思っていたよりかなり充実した展示内容で大満足です。なお吉ヶ原駅構内の展示車両のみ軽く見学する場合は30~50分、資料館を含めてじっくり見学したい場合は1時間半~2時間くらいは欲しいですね。往路と同じく路線バスで津山駅へ戻ります。


津山駅からは高速バスで一気に大阪へ向かいます。このバスが予想よりかなり混雑していて、ほぼ満席に近い状態でした。高速道路上のバス停にこまめに停車するので、通学で利用する学生も居たのには驚かされました。到着後は大阪市内のホテルで一泊します。


最終日は阪神と阪急の沿線を取材しながら横須賀へ帰ります。途中の西宮北口駅で阪急車の撮影も出来ました。1960年代に製造された車両とは思えないくらいリニューアルを受けて綺麗な状態です。


内装も徹底的にリニューアルを受けて新車のような美しさです。ドア横のスペースが広めに取られている他に、側窓が電動式となっている点が特徴です。

その後、園田駅で取材を終えて移動しようとしたところ西宮北口~武庫之荘間で人身事故が発生との事。駅前に停車していたバスにすぐ乗り込んで阪神杭瀬駅に移動出来たので、影響は最小限に抑えられました。この後待ち構えている更なる不幸の序章であることに気づくはずも無く…


新大阪駅に向かう途中の大阪駅では任天堂ラッピング電車に遭遇しました。任天堂を代表するキャラクターたちが描かれた派手な電車となっています。


側面を見るとこんな感じ。USJには任天堂関連のアトラクションに加えて、レストランやグッズショップなどもあるそうです。

新大阪駅の新幹線乗り換え改札に来ると様子が変です。なんと今度は豊橋駅で新幹線が人身事故を起こしたとの事。今回の旅行で3度も人身事故の影響を受けるとは呪われているのでしょうか?当初は15時半の再開見込みが2度も変更されて17時に延びて、肉体・精神ともにボロボロの状態で新幹線を待ち続けます。16時55分にようやく運転が再開されて、自分が乗るのぞみ110号は2時間48分遅れで新大阪を発車。その先も選考列車との接近などで徐行運転が断続的に発生して、新横浜には3時間18分遅れで到着しました。

今回の旅行では予想以上の取材成果があったり、3度の輸送障害に遭遇したりと波乱万丈の展開となりました。ちなみに新幹線の切符はおよそ半額が返金されました。次回以降は平和な旅行がしたいですね。お祓いでも受けた方が良いのでしょうか?

←【その5】へ


<< 前のページに戻る

↑ PAGE TOP