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東武博物館訪問記3

こちらは1930年に登場した東武鉄道初の電気機関車であるED101形です。当初は貨物列車の他に団体用の客車列車の牽引も担当していたそうです。1972年に近江鉄道に譲渡された後は廃車後も長らく保存されていましたが、2009年に里帰りを果たしました。


国鉄との間で繰り広げられた東京~日光間の旅客争奪戦は「日光戦争」と呼ばれるほど激しいものでした。わずかながら東武が優勢でしたが、国鉄が新型車両を投入する事に危機感を抱いて対抗して送り込んだ新型車両が1720系です。鉄道車両としては極めて個性的な外観で、デラックスロマンスカーという通称から「デラ」という愛称で親しまれていました。


博物館収蔵の際に車両は短縮されてしまいました。車内には2種類のモケットの座席が並んでいますが、リフレッシュ工事前後を表現しているのでしょうか?当時は国鉄一等車と同等の座席で快適な居住性を売りにしていたようです。


200形は日光エリアで運行していた日光軌道線の車両です。連接車体の採用で輸送力の増強が図られました。路線廃止後は1車体の100形は全車が岡山電気軌道に引き取られましたが、2車体連接構造の200形は車齢14年と若かったものの保存されている本編成を除いて廃車となってしまいました。


車内はロングシートで構成されていて、荷棚も設けられています。左側には車掌台が設けられていて、後部運転台と併せて2名の車掌が乗務していたそうです。


運転席仕切り上部に路線図が掲出されていました。国鉄の日光駅から東武日光駅を通って馬返まで運行していました。馬返からはケーブルカーで明智平へ移動して、連絡バスに乗り換えると中禅寺温泉へ至る事が出来たようです。競合関係にはあったものの、国鉄の上野~日光間も路線図に記載されていました。


館内の自販機では記念メダルが3種類発売されていたので思わず全種類購入しました。それぞれ東武を代表する列車が描かれていますが、スペーシアはカラー仕様になっている辺り、今でも東武鉄道を代表する車両である事が伺えます。


【おまけ】東武博物館を満喫してから取材で押上駅に居ると、東武の30000系がやって来ました。当時既に2本しか在籍しておらず運が良かったです。

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