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青春18きっぷで行く京都鉄道博物館訪問記2

一旦京都駅に戻って昼食を済ませてから、この旅のメインである京都鉄道博物館に向かいます。京都駅前からバスに乗って10分ほどで到着しました。


館内に入ってまずはプロムナードに展示されている車両たちが出迎えてくれます。屋根はあるものの壁は無いので、風が吹き抜けてとても寒いです。保存車両たちにも悪影響が出そうでちょっと心配になります。


まずは左に展示されているC62蒸気機関車です。旅客用蒸気機関車としては国内最大のサイズを誇り、東海道・山陽本線などで優等列車の牽引に従事してきました。展示されているのは26号機ですが、館内には他に1号機と2号機が保存されていて、その中でも2号機はけん引する列車に乗車する事も出来ます。


湘南電車と呼ばれる初代形式となったのが80系電車です。80系といえば前面2枚窓の流線型をした湘南顔がとても有名ですが、こちらは初期に製造された3枚窓タイプです。加減速性能や高速性能の優れた超大編成を組成する電車として開発製造されました。


京都鉄道博物館の車両は基本的に車内には入れません。ただし車内の様子は一部を除いて外から見られるようになっています。ボックス席中心の構成ですが、座席は腰より上が板張りになっています。これでは寄りかかると背中に激痛が走ったことでしょう。なぜこんな形状の座席にしたのかは謎ですが、現代は恵まれているなと感じた次第です。


新幹線といえばこの形、という方も多いのではないでしょうか。初代新幹線の0系です。新幹線というと最新技術の塊という印象が強いですが、0系に関しては既存の技術の組み合わせで製造されたそうです。信頼性を重視した結果でしょうか?それでも当時の世界最速を記録したのですから大したものです。


車内は当時の雰囲気をそのままに残しています。座席は転換クロスシートでリクライニングはしません。2列分の大きな側面窓は現代の新幹線にはない開放感を感じさせます。


グリーン車は2+2列のリクライニングシートでした。ちなみに1974年に国際会議が開催された際にはグリーン車を12両も繋いだ特別編成が運行されたそうです。2両単位で柔軟に組成変更ができた0系ならではのエピソードです。


こちらはビュッフェ車です。半室がビュッフェとなっていて軽食を食べることが出来たそうです。温かい食事を楽しみながらの新幹線の旅は贅沢であったことでしょう。


反対側の先頭車車内は座席が撤去されて展示スペースになっていました。


展示スペースの奥には普通車で使用されていた座席も展示されていました。初代の転換シートと1981年以降に本格採用された簡易リクライニングシートです。モケットの柄が時代を感じさせます。


運転席も入ることが出来ました。思ってたよりも狭い空間で、運転台自体は高い位置にあるのでステップをよじ登るような感じです。アナログな計器が並んだ運転台は針が左右に動く速度計が特徴的です。

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