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いすゞプラザに行ってきた3

こちらはベレルという乗用車で、いすゞにとっては黒歴史とも言えるような車両です。設計上の不備や生産工程の不具合などで初期トラブルの解決に時間が掛かり、販売開始後も後発メーカー故の販売力の弱さなどで自家用車としては人気を得られなかったようです。タクシーとしてディーゼルエンジン車が大量に導入されて人気になるかと思いきや、トラック用エンジンの転用故に乗り心地は悪く乗務員からは不評で「ベレル乗務手当」なるものが支給される事態に陥ったとか。ちなみに展示されているのは前期モデルです。


三角形のリアランプがオシャレで個人的には気に入っているのですが、当時は車両のデザインも不評だったそうです。もう不評ばかりで褒める点がWikipediaに殆ど記述されていないというのも可哀想ではあります。


こちらはシボレーLUVという車両で、いすゞKBのOEM版だそうです。調べてみたのですが国産メーカーもピックアップトラックを製造している事を知ってちょっと驚きました。あまり走っている姿を見掛けませんからね。販売されているのは主に外国なので当然かもしれませんが。


後ろには大きくCHEVROLETと書かれています。いかにもアメリカらしいですね。


こちらはジェミニという車両で、いすゞを代表する乗用車との事。5代に渡って製造されましたが、その中でも2代目はいすゞの乗用車史上最大の販売台数を記録したそうです。ただ3代目以降はバブル崩壊が影響したのか販売が低迷して4代目以降はホンダのOEM供給を受けていたとか。いすゞって乗用車と相性が悪いのでしょうか?


最後は117クーペです。長らくいすゞのフラッグシップ車であり、1970年代の日本車を代表する傑作の一つに数えられるとの事。いすゞの乗用車でも成功した車種があったんですね。


いすゞは自動車だけでなく産業用ディーゼルエンジンの製造も行っており、それらが採用されている産業機械の模型が展示されていました。どれも精巧な出来で見てるだけでも楽しいです。


ショベルカーやクレーン車、コンクリートポンプ車など様々な車両で使われているようです。


最後に屋外展示としてギガのトラクタが展示されていました。屋内展示のものとは違いメッキパーツが使われていてより格好良さが際立っています。


湘南台駅といすゞプラザを結ぶシャトルバスにはガーラのSHDが使われていました。車高が高いので眺めは抜群ですね。違法駐車もある狭い湘南台駅前ロータリーも難なくすり抜けて運転手氏の技能の高さを実感しました。


別の日に訪れた際にはギガのダンプカーが展示されていました。定期的に展示の入れ替えを行っているようです。土曜日は混雑するので平日に予約(平日は完全予約制。土曜は自由見学日)しての来館がおすすめです。いすゞ自動車の歴史を学べる博物館を訪れてみては如何でしょうか。

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