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5.7キロの地域密着路線 流鉄流山線訪問記1

18きっぷを利用して流鉄流山線を訪問しました。上野から常磐快速と緩行線を乗り継いで、馬橋で流山線に乗り換えます。


流鉄の車両は全て異なる塗装で、訪問時には橙色の「流星」と黄緑色の「若葉」が運用に就いていました。JRの馬橋駅とは跨線橋で接続されていますが、連絡改札はありません。跨線橋に設けられている階段を降りると流鉄の改札が見えてきます。


駅事務室と旧型・新型の券売機が一台づつ、そして有人ラッチが設けられたシンプルな構成です。地元の方は券売機で普通に切符を購入されていますが、観光客らしき人は窓口で購入している姿を見かけます。それは流鉄では硬券乗車券が現役で使われているからです。窓口には記念乗車券や硬券入場券などの宣伝が掲出されており、積極的に販売しています。実際に一日乗車券と共に硬券の乗車券を購入したのですが、どの駅でも大変丁寧に対応して頂きました。「鋏はお入れしますか?」と尋ねて頂けるあたりが嬉しいですね。


ホームはJR寄りの1番線をメインに、通勤時間帯のみ反対側の2番線を使用しているようです。ホーム流山方に待合室とトイレが設けられています。ローカル線のような風情ですが、日中でも20分間隔と比較的多頻度で運行されています。一日乗車券を片手に、早速流鉄線に乗車して隣の幸谷駅に向かいます。


マンションと駅舎・ホームが合体している不思議な造りです。駅の真上には武蔵野線が通っています。幸谷駅からJRの新松戸駅は道路を挟んで向かい側にあるので、徒歩で乗り換える人が非常に多いです。流鉄では馬橋からJR線への連絡切符も発売していますが、幸谷→新松戸接続の乗車券は発売していません。


どう見てもマンションのエントランスですが、これが駅舎の入り口です。画像の右手前に新松戸駅への踏切があります。雨に濡れないようにと設置された屋根が嬉しい配慮ですね。


乗り換え客に対応するためか、新型の券売機が2台設置されています。もちろんここでも硬券を購入する事が可能ですが、列車到着時は集札と列車監視を行う関係で一時的に窓口が閉鎖されます。硬券を購入の際には時間に余裕を持ってどうぞ。


ホームからはちょうど通過している武蔵野線の電車が見えました。引き続き流山線に乗って次は小金城址駅に向かいます。流山線内で唯一の交換駅で、ほぼ全列車が交換を行っています。また唯一の橋上駅なのでそれなりの規模の駅を想像していたのですが…


どう見てもマンションです。しかも入り口に柵があって中に入れません。つまり廃墟です。それでもここが駅なんです。もう少し近づいてみましょう。


建物右端に小金城址駅と書かれています。ここはマンションと一体化した駅なんです。1階はドラックストア、2階は病院と駅改札口、3階以上がマンションとなっていましたが、今では駅以外は役目を失った廃墟同然の状態です。中央の階段を上ると駅改札口に続いています。


階段を上がると改札口…の跡地です。左にはかつての出札口が残されています。現在の改札口へは右奥の階段をさらに上る必要があります。


奥の階段をさらに上ると、ようやく改札口が見えます。旧駅舎の反対側へ出口を増設した際に、この位置に改札を移転したようです。タッチパネル式の券売機が一台置かれています。


この駅の面白い所はホームの高さが微妙に違う事です。馬橋方の一部のみ高くなっていて、残りは全て低くなっています。車両の奥と手前で高さが変わっているのがお解かり頂けるかと思います。何故このような中途半端な事になったのでしょうか?

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