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地元の魅力を再発見 YOKOSUKA軍港めぐりに乗船2

途中で自衛隊のゴムボートとすれ違いました。水中処分隊の訓練に向かうのでしょうか?


到着した長浦港には海洋観測艦「わかさ」が停泊していました。海底地形や海流・水質などのデータ収集を行う調査船で、特に武装などは無いようです。この船は海自の大型艦では初の女性艦長が着任した事で有名だそうです。


その近くには掃海艦「やえやま」が停泊していました。海中の機雷を撤去するという危険な任務に対応する為に木造の船体を有してるのが特徴です。これは船体に帯びた磁気に反応して爆発する磁気機雷の対策で、磁気を帯びない木造が選ばれているとの事。ただし近年では木造船の製造が困難なことからFRP製の掃海艦が建造されているそうです。


長浦港から再び横須賀本港へ向けて戻ります。吾妻島の方を見ると「TORPEDO(水雷・魚雷)」「MINE(水雷・機雷)」と書かれたゲートが見えます。武器庫にもなっているみたいですね。


左が吾妻島です。元々右側の土地と繋がっていたものを水路を掘って島になったそうです。この水路を含めた周辺水域は一般船舶の航行は禁止になっており、この軍港めぐりだからこそ見る事の出来る景色です。この先に今回乗船した目的である施設が見えてきます。


長浦港を離れて、新井掘割水路を進みます。向かって右側の長浦町側に屋根のようなものが見えてきます。これが今回一番気になっていた場所です。


これが貨物列車(タンク車)への燃料積み込み施設(田浦送油施設)です。吾妻島の貯油施設からパイプで対岸にあるこの送油施設まで燃料を送り、ここでタンク車に積み込み貨物列車で横田基地まで輸送していたそうです。現在は貨物列車は廃止されましたが、有事に備えて線路は残されているという噂です。


その先には車に積み込む施設も設けられていました。鉄道輸送の貨物線は既に廃線となっているので、現在は自動車による輸送のみのようです。


水路を通過して振り返ってみるとこんな感じ。左が田浦送油施設、右が吾妻貯油施設です。これらを併せて吾妻倉庫地区と呼んでいるそうです。


横須賀本港に戻ってきて、今度は自衛隊の艦船が見えてきます。これは護衛艦「129 やまゆき」です。その隣には同型艦の「125 さわゆき」が停泊しています。どちらも就役から30年近く経つ古株のようです。


その奥には護衛艦「107 いかづち」と試験艦「6102 あすか」が停泊しています。逆向きなのが残念ですが。


そして自衛隊最強のイージス護衛艦「173 こんごう」です。佐世保が母港なのですが訓練の為に寄港しているのでしょうか?自衛隊のイージス艦は合計2隻が停泊していました。
日米様々な艦船を眺めながらのクルージングは想像以上に面白くて、あっと言う間の45分でした。日によって停泊している艦船は異なるので、何度来ても違った姿を見せてくれる軍港めぐりは艦船好きにはお勧めのツアーです。土休日は予約で満席の事が多いので、早めの予約か平日の乗船がお勧めです。横須賀へおいでの際にはぜひ体験してみては如何でしょうか。

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