「バスフェスタ2012 in Tokyo」に参加してみた3
個人的にお気に入りの日産ディーゼル7Eシリーズですが、その中でも特徴的な3扉車が展示されていました。
バスの乗降口といえば前・中の2箇所が一般的ですが、前・中・後の3箇所にドアが設ける事によって乗降時間の短縮を狙っています。実際に効果はあったようですが、中扉を4枚折戸にして開口部を広げても同様の効果があったために3扉はあまり普及しなかったそうです。
2ステップ車なので段差がほとんど無いフラットな空間になっています。運転席側は全て前向きの座席で統一されていて、立席スペースを広く確保したラッシュ仕様の座席配置です。
車両後部の後ドア付近には唯一の段差があり、最後列の座席は1席づつ独立した造りになっています。右側の長いすは1席づつ仕切りが設けられていて、定員通りの着席を促しています。
立席スペースを広く取っていますが、運転席側の前2列のみ2人掛けになっているのが独特ですね。
右側にはドア開閉スイッチが3つ並んでいます。経年車ですが運転台周りもとても綺麗ですね。運賃箱手前の手すりが、お釣りを取るときに邪魔だと思うのですが…。
首都圏ではすっかり見かけなくなった2ステップ。珍しい車両に合える貴重な機会でした。
会場には昔のバスも展示されていました。こちらは信南交通で活躍していたバスです。「センターアンダーフロアエンジンバス」と言う、車両中央の床下にエンジンを搭載したバスだそうです。映画フラガールにも登場したとの事。車体にリベットが使われているのが昔のバスらしいですね。
全体的に丸みを帯びたデザインが昔らしいです。車体後部に設けられた非常口が特徴的。
車内には冷房が装備されていない代わりに扇風機が3台天井に取り付けられています。2人掛けの座席が並んでいますが、特徴的なのは補助席が“両側”に設けられている事。
座席にはドリンクホルダーと灰皿、窓側のみ網ポケットが装備されています。
運転席はとても開放的で、シンプルなつくりになっています。
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