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波乱万丈の九州特急乗り放題の旅3

最終日は肥薩線と九州新幹線を攻略すべく、リレーつばめで熊本まで行きます。


熊本止まりの後ろ4両に乗車したので10人も乗っておらず、とても快適でした。客室中央に荷物置き場が設けられているのは面白い構成ですね。JR九州の特急列車はハットラック式の荷棚が好きなようです。


熊本からは九州横断特急に乗り継いで人吉に向かいます。それにしても壮大な列車名ですね。車掌の居ないワンマンの特急ですが、車内販売担当の人が乗車券を拝見していました。


車内はリニューアルされていて結構快適でしたが、配管があって足が十分に伸ばせないのは少し残念…。のどかな田園地帯、木々の生い茂る山間、そして球磨川の穏やかな流れを左に見ながら人吉を目指します。


人吉でいさぶろう号に乗り換えです。出発前に立ち売りの駅弁屋さんから鮎ずしを購入して乗車します。ここ人吉では全国的にも珍しい駅弁の立ち売りが行われています。思わず写真を撮らせて頂きました。


いさぶろう・しんぺい号は国鉄時代製造のキハ40を大改造して登場したものです。古代漆色の車体は国鉄型の車両に似合う重厚な雰囲気に仕上がっています。


デザイナーの水戸岡 鋭治氏の手によって、木をふんだんに使った温かみのある車両に生まれ変わっています。国鉄時代に作られた車両とは思えないくらいの素晴らしい仕上がりです。途中駅で年季の入った木造の駅舎を見学したり、スイッチバック・ループ線を体験したり、日本三大車窓を見て大満足の、魅力の詰まった1時間でした。


終点の吉松からは「はやとの風」号に乗り継いで鹿児島中央を目指します。種車は同じくキハ40ですが、車体は黒塗りで雰囲気は大きく異なります。いさぶろう・しんぺい号とは異なり特急列車となっています。


特急列車という事で車内は885系のようなリクライニングシートになっていますが、さすがに特急料金を払うのは抵抗を感じますね。先程のいさぶろう号とは違って降りて見学するような見どころも特に無く、唯一楽しみにしていた嘉例川駅は他の木造駅舎と特に変わり無く、あっさりと見学終了。そのまま鹿児島中央へ、となる筈でしたが…


ここで今回の旅行最大のアクシデント発生です。津波警報の発令で隼人駅で運転見合わせとなってしまいました。何時になるか分からない再開を待つより、ほかの手段で鹿児島中央へ向かう必要があると判断。駅員氏より案内のあった路線バスに乗車します。

満員で窮屈な路線バスに立ちっぱなしで1時間弱、ようやく鹿児島中央に到着したのですが、大幅に遅れたために福岡空港からの帰路の飛行機に間に合わないことが判明。半泣き状態でANAのデスクに電話すると最終便に振り替えてもらうことに成功。新幹線とリレーつばめ、そして地下鉄を乗り継いで何とか福岡空港に到着出来ました。ギリギリで東京行き最終便に搭乗して帰宅となりました。

今回は波乱万丈の旅行となってしまいましたが、九州の様々な魅力的な列車に乗車出来たのは嬉しかったです。次回は平和な旅行になれば良いなぁと思います。

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