竹原と大久野島を巡る旅3
島内の山の斜面には、防空壕を埋めたような跡が所々残されています。米軍の化学兵器処理作業の際に一部のドラム缶などが防空壕の中に埋めたという噂があり、もしかしたらそれらの流出を防ぐために埋められたのかもしれません。
山道をしばらく走ると海岸線に出るのですが、その直ぐ近くにあるのが「発電場跡」です。
先に紹介した「毒ガス貯蔵庫」に匹敵、あるいはそれ以上の圧倒的な存在感を誇ります。歪んで錆付いた窓枠や、血管の様に張り巡らされている植物の蔓が時の流れを感じさせます。
正面に立つと、内部に吸い込まれそうな感覚を受けます。かつては内部に8基のディーゼル発電機があり、島内全域に電力を供給していたそうです。他に学徒動員の女学生が風船爆弾の風船も製造していたとか。現在は老朽化が激しくて立入りは禁止されていますが、実際は立入っている人は多いみたいです。意気地無しなので私はここから眺めるだけにします。
ひっそりと佇むその姿は、どこか神秘的なものを感じます。
モノクロにして撮影してみました。
発電場を後にして、ここから山道を上って頂上の展望台を目指します。その途中にある2箇所の砲台も見て周ります。上り始めて直ぐにあるのが南部砲台跡です。
3つの砲台跡の中では一番地味ですが、最もシンプルで開放感があります。軽く見て回ってから、さらに上を目指します。
頂上までもう少しと言うところで、ようやく中部砲台跡に到着です。入口付近には兵舎が7つ並んでいます。あまりにも静かで不気味な感じだったので、内部には入らずに外観を撮影して直ぐ移動してしまいました。
兵舎の奥にあるのが砲台跡です。最も大規模かつ立派な造りになっています。石垣の画像中央に小さな穴が見えますが、入ると奥に小さな倉庫があるそうです。怖くてとても入ろうとは思えません。
上から見るとこんな感じです。最も要塞らしさが感じられるエリアだと思います。すぐ傍には、高さ200m級の巨大な鉄塔が建っているので、こちらも必見ですよ。
砲台跡からさらに上ってようやく頂上の展望台に到着です。ここからは瀬戸内海が360度見渡せます。頂上まで上ると流石に汗ばんで来ますが、心地よい風が吹いていてとても気持ち良いです。2時間ちょっとの大久野島探訪を終えて、フェリーと電車で竹原へ戻ります。
初めて末期色見たけどこれは・・・。せめて白帯一本でも巻いてあれば少しはマシかと思うんですが。
竹原からは乗合タクシーで空港へ移動して東京へ戻りました。乗合タクシーの利用客が意外と多かったので、事前の予約は必須です。次回は直接大久野島へ泊まって、じっくり散策してみたいなと思う次第です。あとは竹原探訪のリベンジを是非!
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