raidendo


スマホ用メニューは右上の三本線アイコンです

箱根登山鉄道とロマンスカーミュージアムを満喫してきた5

そしてRSE車最大の特徴は2階建て車両を連結していた事です。3・4号車として連結されていたもので、展示されているのは4号車です。2021年現在で2階建て車両を連結していた唯一のロマンスカーとなります。


平屋部は車販カウンターが設けられています。電子レンジも備えられているので温かい食事メニューも提供していたのでしょうか?なおWikipediaの画像によるとビールサーバーも設置されていたようです。


通路を挟んで反対側には冷蔵庫や備品棚が設けられています。この辺りは実用性重視な雰囲気で、旅客機のギャレーを彷彿とさせます。


車販カウンターを通り抜けた先には1階席と2階席への分岐があります。なおRSE車は通路を含めてハイデッカー構造なので、車販カウンターも同じ高さとなっています。その関係で画像右側のドアから乗車して1階席へ向かう場合は、一旦段差を上ってから1階席へ下る事になります。


2階席へ入ってすぐ右側には公衆電話コーナーと荷物置き場が設けられています。室内高さの関係で荷棚が設けられないので、大型の荷物置き場は嬉しいですね。


2階席は1+2列の特別席「スーパーシート」が設定されていて、幅が広くゆったりとした造りの座席が並んでいます。湾曲した側窓に対応する独特な構造のカーテンも興味深いです。なおJR線内ではグリーン車として扱われるほか、はこね号充当時にも発売されていました。2012年時点では新宿~小田原間で特急料金870円に対してスーパーシート料金は670円だったようです。


対して1階席はセミコンパートメントとなっています。4人ボックス席が3区画設けられていて、グループ利用に最適でした。普通席扱いでお得ですが、ボックス単位ではなく1席単位での発売なので3人以下で予約した場合は相席となる可能性がありました。通路奥には非常口が設けられていますが詳細は後述。※1階席の画像は現役時のものを掲載しています。


座席はソファのような雰囲気で、シートピッチや幅が広くてゆとりある造りです。欠点と言えば窓が小さくて高い位置にあるので車窓が期待出来ないくらいでしょうか?窓の下辺がホームの高さと同じくらいです。

かつて隣に連結されていた3号車は2階席の構造は同じでしたが、1階席は普通席でした。ただし車体幅の関係で1+2列の配席で若干シートピッチが広めだったそうです。そのため通勤などで利用するヘビーユーザーがRSE車で指名買いする席でもあったようです。


2階建て車である3・4号車間は2階部分で繋がっています。そのため画像のように貫通路が非常に高い位置に設けられています。1階席の通路奥に非常口が設けられているのは、行き止まりになるのを防ぐ安全上の理由のようです。


メインのロマンスカーギャラリーを抜けるとジオラマパークが広がっています。思っていたより広大で、小田急沿線を再現した忠実な出来に驚きました。ただし一休みできるテラス部分は結構暗いので足元には注意が必要です。


コース終盤にはLSE車のシミュレータが設置されています。ロマンスカーならではの天井が低く高い視点での運転体験が出来ます。この他に子供向けコンテンツも設けられていましたが、感染症拡大防止の観点で一部休止となっていました。またミュージアムショップでは子供向けから大人向けまで幅広い世代を対象とした各種アイテムが販売されています。鉄道むすめグッズでコーナーが作られていたのは意外でした。自分はロマンスカーなどがデザインされたクリアファイルを4種類購入しました。

小田急ロマンスカーの歴史を感じることが出来る待望の博物館で、中規模ながら充実の展示内容に大満足しました。海老名駅直結で利便性が高いですので、是非訪れてほしいイチオシの博物館です。※感染症拡大防止のため2021年6月現在は事前予約制です。平日午後なら当日の予約でも間に合うとは思いますが、事前の確認をお勧めします。

←【その4】へ


<< 前のページに戻る

↑ PAGE TOP