9020系

近鉄が保有する通勤型車両の中でもシリーズ21と呼ばれる系列に分類されるのが9020系です。従来の近鉄車両とは大きく雰囲気が変わり次世代を感じさせる車両です。製造から20年以上経過している個体もいますが、従来の車両の車齢があまりに進んでいるので相対的に新しく感じます。

関西の車両は袖仕切りが小さい事が多いのですが、本系列では肘掛けのようなものに加えてポールが1本伸びているのみです。寄り掛かる事も出来ずに混雑時は隣客との近さに困惑しそうです。

座席は6人掛けですが、途中に握り棒などはありません。両端の席には肘掛けが設けられていますが、これは「らくらくコーナー」という名称で立ち座りしやすいように工夫されているそうです。

車端部には優先席とフリースペースが設けられています。優先席部の吊り革のみ三角形となっています。

座席モケットはほとんど差異が無く、座面と背ずりの隙間の部分がオレンジ色になっている点が唯一の差異です。これだけだと優先席だと分かりにくいですが、床面にデカデカとステッカーが貼付されているので問題ないのでしょうか。