30000系 ビスタEX

近鉄特急車両の中でも古参になるのが30000系です。複数回のリニューアルを受けて現在はビスタEXという愛称が付与されています。平屋の電動車で中間の2階建て車を挟む形で組成されています。

両端の平屋建て車の内装はレトロな雰囲気の車内に座席だけ妙に目立つ雰囲気となっています。特に木目調の妻面は古臭さも感じます。号車番号を除いてLED案内表示器などは設けられていません。

座席はリニューアルに伴い新品に交換されています。座席間の肘掛けは2本設けられています。

中間には2階建て車が2両連結されています。平屋車との連結面は階段で接続されていて、2階建て車同士の連結面は2階席の高さで貫通路が設けられています。

ドアは車両中央に設けられていて、デッキ部はこのように広々としています。デッキを中心に左右に階段が伸びていて、階段を上ると2階席へ、降りるとグループ専用席へ続いています。

階下を覗くと見えているのがグループ専用席です。ドアは無く完全な個室ではありませんが、行き止まりなので他の客が通る事は無く快適に過ごせます。

定員は5名となっていて3名以上で予約可能です。大型のテーブルもあるのでグループ利用に最適です。なお1階はこのグループ専用席2区画のみで、他のスペースは機器室となっています。

2階席は意外と天井が高く窮屈さはありません。ただしその弊害か荷棚が非常に小さく、スーツケースはおろかボストンバッグですら収納するのが困難なサイズとなっています。

座席は平屋車のものと同一で色違いとなっています。眺望は抜群に良いのですが、如何せん収納に困ってしまうのが残念です。乗車の際には荷物は少なめで。