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50000系 しまかぜ

伊勢志摩エリアへ向けた観光特急専用車両として製造されたのが50000系「しまかぜ」です。多様な客室仕様や本格的な喫食設備など近鉄の本形式に対する本気度が伝わってきます。6枚のガラスを用いた前面形状を含めてあらゆる部分が鉄道車両の枠を超えるような特徴的な仕様です。なお前面中央は上に持ち上げると非常口として機能するとの事。


しまかぜの標準的な座席がプレミアムシートです。4両設定がある内の両先頭車は床面が720mmかさ上げされてハイデッカー構造となっています。ただし荷棚と天井の間隔が狭いので、代替としてデッキに鍵付きロッカーが設けられています。


側窓が非常に大きく開放感があり、座席は新幹線のグリーン車を軽く超えるレベルで非常に快適です。リクライニングとレッグレストは電動式となっています。更に背面テーブル・肘掛け内蔵テーブル・コンセントも装備しています。


運転室背後はガラス張りで、直後の座席からは前面展望を存分に満喫できます。チケットの確保はお早めに。


しまかぜには個室も設けられています。こちらは洋風個室で3~4人利用が可能です。室内にはL字型のソファに大型テーブルが設けられています。なお個室のみカフェメニューのルームサービスが利用可能です。


こちらは和風個室で、同じく3~4人利用が可能です。入口で靴を脱いで利用する掘りごたつ構造となっています。座席は座椅子仕様でリクライニングもするそうです。洋風・和風個室共に1室のみなのでチケット確保は大変そうです。


個室の他にセミコンパートメントとしてサロン席が3区画設けられています。4~6人が利用可能でグループ利用に適した造りです。座席上部には荷棚も設けられています。


座席はリクライニングしませんが、それなりに傾斜が付けられているので快適に過ごせそうです。中央には大型のテーブルが備えられています。


しまかぜには現代の鉄道車両では貴重となった飲食物を提供するスペースが設けられています。カフェ車両という名称ですが、提供メニューを見ると食堂車と呼んで差し支えないレベルで豊富な品揃えです。カフェ車両は2階建てで山側は通路となっています。こちらは2階席で眺望も良好です。


2階席への階段の手前にはショーケースが設けられていて、車内販売で提供されるスイーツ類が収められています。取材した季節的にクリスマス仕様にデコレーションされていました。


1階席はガラス戸を開けた先に6席が配席されています。眺望は劣りますが落ち着いた空間となっています。奥には液晶ディスプレイが設けられています。

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