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500系

対航空機との競争で山陽新幹線の高速化を目的に開発されたのが500系です。15mの尖ったロングノーズ形状や円形の車体断面など、空気抵抗の軽減を徹底的に追求したデザインは多くの人を虜にした特徴的なものとなっています。かつては東京~博多間を走破するのぞみ号に充当されていましたが、現在は8両編成に短縮されてこだま号で余生を送っています。


東海道山陽新幹線では唯一のカラーリングを採用しています。特徴的な外観からファンも多く、エヴァンゲリオン新幹線やハローキティ新幹線など特別塗装編成にも抜擢されました。


鋭く尖った先頭形状のため乗務員室扉の形状も独特です。先頭車の全長27mに対して半分以上の15mがノーズ部分となっています。その影響で客室天井の一部が低くなるなど影響も出てしまっています。


円形の車体断面のため上に向かって窄まる形状で、窓側席に座ると壁が迫ってくるような若干窮屈な感じも受けます。画像は登場時の姿を残した普通車の内装です。座席は3+2列の配席となっていて、自由席として運用されます。


N700系などに乗り慣れると側窓が大きく感じます。座席肩部には取っ手はありませんが、代わりに滑り止めマットが張り付けられています。


他形式と座席定員を揃えるために、運転室直後の乗降口を廃して座席が設けられていました。8両編成化の後の改造で8号車の運転室直後に座席を撤去して子供用の疑似運転台が設置されました。


疑似運転台はハンドルを操作すると速度計などが反応する本格的な仕様です。なお500系は新幹線車両では珍しくブレーキハンドルがJR西日本の在来線車両でお馴染みの前後回転式ハンドルとなっています。


4・5号車は700系ひかりレールスター車両と同等の座席に換装されました。2+2配列で居住性が大幅に向上しています。


シートピッチは1020mmで十分なゆとりを感じます。座席は背面テーブルに加えて肘掛けにドリンクホルダーが備えられています。座席間の肘掛けも太くて満席時でも安心感があります。


6号車は元グリーン車で乗り得車両となっています。快適である事を一般の乗客も知っているのか、他の車両より乗車率が良かった(それでも新尾道→岡山までは貸切状態でしたが)です。


座席はグリーン車時代と比べて枕とフットレストが撤去された程度で、上質な座り心地は健在です。シートピッチも変わらず1160mmなので、ゆとりある空間を満喫できます。ぜひ6号車の指名買いをお勧めします。

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