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419系

月光型として有名な581・583系が夜行列車縮小により余剰となった編成の活用として改造が施されたのが419系です。交直両用電車として長らく運用されていましたが、後継の521系導入により2011年に引退となりました。こちらは原形を留めている先頭車です。


そしてこちらが問題の増設された運転台です。改造コストを出来るかぎり削ったためこのような事になりました。というのも当時の国鉄は莫大な借金があり新造車を投入する余裕がありませんでした。そこで新造車を投入できるまでの暫定という形でこのような低コスト改造車が誕生したのです。


車内も改造は最小限で、ドア横にロングシートが設けられた他は当時の面影を色濃く残しています。寝台設置部分が出っ張っていて車内は狭く暗く感じます。ドアも種車の折戸をそのまま利用していたのでラッシュ時の乗り降りに時間が掛かるなどの問題がありました。


増設運転台付近にはロングシートが申し訳程度に設置されています。この部分には寝台収納部が無いので天井が非常に高く感じます。


種車と変わらないボックスシートです。一応は特急型であっただけにシートピッチは広めで座り心地も悪くありませんでした。ただこれに特急料金を払っていた当時の人は納得していたのでしょうかね?

決して評判の良くなかった419系ですが、新型の交直流電車は非常に高価で、しかも閑散線区に投入するのは抵抗があったようです。その結果寝台特急時代以上に改造車としての車齢の方が長いと言う事になりました。

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