京都丹後鉄道　KTR8000形 丹後の海

京都丹後鉄道が保有している特急形気動車がKTR8000形です。線内の特急・快速運用の他に京都発着のJR線直通特急にも充当されます。2015年より水戸岡デザインにリニューアルが実施されて全車完了しています。

車内は木を多用して温かみのある空間に仕上がっています。座席のモケットは複数の種類があって見ていて飽きません。ただこの車両の改装には致命的な欠点が複数あり、特急料金を払うのを躊躇うレベルです。

こちらが問題の座席周りです。まずは座席間の肘掛けが無駄に大型になっていて、身体の両脇が狭められて息苦しく感じます。そして座ると肘がぶつかってとても痛いです。更に窓に追加で木製の窓枠を取り付けたので、窓枠が出っ張って窓側の肘掛けが使い物になりません。狭いわ息苦しいわで居住性は最悪と言わざるを得ません。リニューアル施工費は1編成あたり8000万円との事ですが、その価値は皆無に等しいです。

指定席となる2号車側の先頭部には共有スペースが設けられています。正直こちらの座席の方が居住性がマシという残念な状態です。自分は丹鉄線内で乗車したので特急料金は安価でしたが、JR直通特急で特急料金を支払って乗車するのはなるべく避けたいですね。