キハ185系
キハ185系は国鉄末期に製造された特急型車両で、短編成運用やコストダウンを意識して製造されました。後に振り子特急車両の2000系が製造された事に伴い、一部車両はJR九州へ売却されました。
前面形状はJR北海道のキハ183系500番台に非常によく似た貫通型です。国鉄特急型車両の特徴である特急シンボルマークは省略されていますが、貫通扉に設けられている列車愛称表示機が誇らしげです。客用扉は折り戸で、ドアエンジンや空調装置はバス用のものを採用しているそうです。
車内は実にシンプルで座席や照明が整然と並んでいます。飾りっ気のない車内は寂しくも感じますが、それだけ無駄を省いた質実剛健な内装とも受け取れます。
座席はごく一般的な回転リクライニングシートです。ただし座席下に機器が設置されているので、足はあまり伸ばせません。それでもフットレストが設けられているのは意外に感じます。
側窓上部の荷棚付近には観光バスで見かけるような空調吹き出し口が設けられています。