E653系1000番台
常磐線で活躍していたE653系が羽越本線に転属となりました。耐寒耐雪改造が施されてカラーリングも一新されました。特に改造で新設されたグリーン車の大胆な空間の使い方は必見です。
普通車はモケット張替が実施されています。黄色の枕カバーと併せて車内は明るく感じます。
座席はJR東日本で一時期積極的に採用された座面スライド機構付きのリクライニングシートです。ただしリクライニングとは別に動かす必要があるので正直面倒です。座席背面にはライナー運用で用いられていたチケットホルダーが残されています。
元々は全席普通車で運用されていましたが、羽越本線への転用に際して先頭の1両がグリーン車に改造されました。連結面寄りにはフリースペースも設けられています。
フリースペースの造りはE257系とそっくりで、海側には窓を向いた方向に腰掛けとテーブルが設けられています。
山側は向かい合わせに設置された腰掛けに挟まれる形でホームベース型のテーブルが設けられています。グリーン席自体も十分立派ですが、フリースペースまで用意されて非常に豪華です。
グリーン席は近年のJR東日本としては奇跡的に2+1列配席となっていて居住性は抜群です。各列はパーテーションで仕切られていて、思い切りリクライニングを倒す事ができます。
普通車時代には2列配席していた区画を1列で使う贅沢な仕様となっています。テーブルはひじ掛け内蔵タイプです。占有空間の広さで言えばサフィール踊り子にも負けません。