785系

JR北海道を代表する基幹系統である札幌～旭川間の高速化および増発を行うべく投入されたのが785系です。新設された「スーパーホワイトアロー」号に投入されて、最速130キロ運転により所要時間1時間20分を実現しました。2019年度での引退が示唆されており、北海道の都市間高速輸送を支えた功労者の引退はまもなくです。

外観上の特徴は屋根上に取り付けられた導風器とスカートに空けられた丸い穴です。どちらも風を利用して車体への着雪を防ぐためのものです。運転台窓下に設けられた愛称表示器はフルカラーLEDになっています。

天井の照明は間接照明のような凝った造りです。車内はリニューアルが実施されていて温かみのある内装になっています。側窓のカーテンは横引き式です。ロール式カーテンが主流になっている昨今、横引き式を採用する車両は数を減らし続けているように感じます。

座席は後継の789系と同等のものに換装されています。フックやドリンクホルダーはありませんが、枕部左右の張り出しが大きいのが特徴です。ちなみにJR他社と比べて枕カバーが大きいような気がします。