721系

札幌近郊の混雑緩和と、競合交通機関への対抗として高品質なサービス提供を目的に設計・製造されたのが721系です。製造時期により細かい差異があり、様々な改造も施されています。前面のデザインはキハ185系500番台に少し似ていますね。

初期の車両は茶色系統の内装になっていて、座席は転換クロスシートという豪華な仕様です。デッキ付き片開き３ドアで車両中央にもデッキが設けられています。そのため車内は前後で分かれた造りになっています。

座席は全て転換クロスシートになっており、シートピッチも広くて長時間の乗車でも快適です。濃い茶色の窓枠が特徴的です。窓は二列分ごとに区切られているので、ロールカーテンを閉める時は前後の列に気を遣うのが面倒ですね。

優先席はモケットを変えて区別しています。

中央ドアのデッキ部分です。ここを境に客室が前後に分かれています。このデッキ構造が災いして混雑時に詰め込みが効かないといった問題も起こりました。閑散時間帯は非常に快適なんですけどね。

最新の8次車ではデッキを廃止すると共に白を基調とした内装に変更されて雰囲気が全く別物に変化しました。ドア付近はロングシートのセミクロスシートになり混雑対策も行われています。

残念ながら座ってはいませんが、見た目からして座り心地は良さそうです。座席の手すりが大型化されています。特別料金不要でこの座席に座れるのですから羨ましい限りです。

デッキが廃止された代わりに半自動ドアボタンが設置されました。また北海道の過酷な環境に対応すべくエアカーテンが設けられています。ドア横と天井から温風が吹き出して冷気の侵入を防ぐものです。

快速エアポート用編成には４号車に指定席ｕシートが連結されています。リクライニングシートに大型荷物置き場が設置されていて、520円で確実に座って移動出来る人気の車両です。