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横浜市交通局 3000A形

ブルーラインの新横浜~あざみ野間開業による運用増に備えて造られたのが3000A形です。従来の横浜市営地下鉄のイメージを覆すようなデザインで、登場当時は大いに驚かされました。当初は純粋に3000形と呼称されていましたが、後にワンマン運転に備えたATO搭載時に3000A形と呼称されるようになりました。


くの字に折れた伝統的な前面形状を踏襲しつつ、丸みを帯びた優しいデザインとなっています。なお増備車となる3000N形以降では直線を多用した2000形以前のデザインに先祖返りしています。


内装は袖仕切りが小さく握り棒が少ないので開放感がありますが、少々物足りなさも感じます。袖仕切り上部は一体デザインのパイプを平行に伸ばして立ち客との仕切る面積を増やしています。この部分のパイプは平板状のパイプを用いていて、縦方向の丸パイプとは形状が異なります。


先述した袖仕切りのパイプ形状の違いが分かるでしょうか?6人掛けの座席はごく普通の造りで、バケットタイプではありません。モケットの色は東急の8500系あたりを彷彿とさせます。


車端部のゆずりあいシート(優先席)は床面とつり革のカラーリングが数少ない相違点で、モケットは全席同じものを採用しています。妻面は貫通路を挟んで左右の妻窓が連続するような意匠となっています。


座席は車端部でもドア間と同じく6人掛けとなっています。妻面の角には非常通報機が設置されています。


3000形では従来車と比べてドア開口幅が30cm広い150cmとなっています。なお3000A型のみドア窓の幅が大きくなっているほか、ドア内側が化粧板仕上げとなっています。


ドア上部には路線図式の次駅案内装置とLED表示器が一体となった装置が設置されています。2015年に開始された快速運転にも対応して改修が行われました。


そして3000A形最大の特徴は運転室直後に設けられているボックス席です。2021年現在ブルーラインで唯一ボックス席が設けられています。向かい側はフリースペースとなっています。


シートピッチは結構狭いです。これならロングシートのほうが良かった気もします。地下鉄の乗車時間を考えるとボックス席の必要性は微妙な気がしますね。以降の増備車ではボックス席は廃止となっています。

ブルーラインの個性派である3000A形ですが、2022年度より後継となる4000形が導入される事が決定しました。ボックス席で地下鉄を利用するチャンスも残り僅かとなりましたので、乗り納めはお早めに。

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