7000系

池上線と多摩川線で活躍していた旧型車両の置き換えを目的に投入されたのが7000系です。18m車体3ドアという小柄な車両ながら従来の東急車らしくない個性の詰まった車両となっています。

前面形状は丸みを帯びた可愛らしい雰囲気です。前面右下には編成番号がオシャレに表記されています。東急の車両としては珍しく塗色に赤系統を一切使用していません。

車内はロングシートを中心に構成されています。壁面が茶系統なので明るさを兼ね備えた落ち着いた雰囲気となっています。

座席は握り棒で3+3+3に分割されています。形状自体は袖仕切り含めて他の東急車でお馴染みのものです。池上線の乗車時間では必要十分な座り心地を提供してくれます。

7000系最大の特徴は車端部の構成が3種類存在する事です。両先頭車の連結面寄りは通常のロングシートとなっています。

優先席ですが一般席とモケットの柄に違いはありません。妻面付近には非常通報機が設置されていますが、奥まった位置で使いにくいです。

中間となる2号車はボックス席が設けられていて、蒲田方は片側がフリースペースとなっています。運行距離の短い池上・多摩川線にボックス席を設けた事情は分かりませんが、通勤型車両にボックス席を設けた車両は関東では少数派です。

通路幅を確保するためか2+1という独特の構成となっています。ロングシートだと4人掛けシートが配置できる区画なので、逆に着席定員が減少しています。

2号車の五反田方は変則ボックス席が2+1と1+2の点対称に配置されています。ボックス席背面にモケットが張られている点は立客にも優しいですね。