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5000系

従来車の置き換え用として製造されたのが5000系です。東急電鉄の標準車両として田園都市線をはじめに東横線や目黒線にも姉妹系列が投入されています。JR東日本のE231系と車体部材の共通化を行うことによって大幅なコストダウンを実現したそうです。


東急と言えば切妻形状といった印象がありましたが、5000系では緩やかな傾斜が付いたので列車通過時の風圧が低減しているそうです。5050系や5080系についても同様の形状となっており、東急と言えばこの表情という印象を受けます。


車内は青系統でまとめられています。袖仕切りも青色というのがこだわりを感じます。袖仕切りや握り棒が直線で構成されている点に注目。


東急と言えば座り心地が微妙な座席という印象がありますが、5000系列でも残念ながら座り心地は宜しくありません。JR東日本の209系ほどではありませんが座面は固めの仕上がりです。握り棒で2+3+2に分割されています。


車端部に設けられた優先席は、壁面に蛍光色の帯を貼付して目立たせています。妻面は貫通扉を除いて一面青色でかなり目立っています。注目すべきは座席に設けられた握り棒です。一般席と異なり曲線を描いたものになっています。一般席と区別すべく形状を変えたのでしょうか?


優先席でもモケットは一般席と同じものを使う東急のこだわりは5000系列になっても変わりません。妻面には消火器が設けられており、「非常時以外に触れるな」という注意書きが貼付されています。しかし本来はそこに消火器のピクトグラムが貼付されるべきで、小窓から消火器見えるからいいでしょという傲慢さを感じます。


全国屈指の混雑路線である田園都市線では混雑緩和として6扉車を投入していました。しかしホームドア導入に支障するため順次通常の車両に組み換えられました。新たに組み込まれた車両はデザインを大幅に変更しています。床面は木目調に、座席は緑色で雰囲気を一新しています。また袖仕切りは大型化しています。


座席は背ずりを大型化しており一部ではハイバックシートと表現されています。更に両端の4席はヘッドレストも設けられた豪華仕様になっています。この座席仕様は渋谷ヒカリエ号編成にも採用されています。


車端部には優先席と車椅子スペースが設けられています。妻面は木目調で落ち着いた雰囲気に仕上がっており、貫通扉の窓は大型化されて開放感が増しています。


デザインが大幅に変わっても優先席は相変わらず一般席と同じです。この点は派手なデザインで区別しているJR東日本の方が優れていると感じます。

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