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70090型

日比谷線直通用車両として製造された70000系のうち一部は、有料座席指定列車のTHライナー対応編成として70090型を名乗ります。ライナー運用を中心に一部は一般運用にも充当されます。


外観は帯色を除いて70000系とほぼ同一です。帯色は赤と黒の比率が変更されて前面は黒メインとなっています。前面表示機はフルカラーLEDで、種別表示はロゴマークが高精細に表現されています。


車内は白を基調とした明るい空間です。最大の特徴である座席はドア間に左右3列ずつ配置されています。袖仕切りはそれなりに大型ですが、70000系と同一品のようです。


座り心地はかなり硬めです。近年の鉄道車両の座席は凹凸を付けてホールド感を高めたりしますが、この座席は座面がとにかく平らで身体が落ち着きません。座った瞬間に声が出そうになる位に驚いて、激しい違和感に襲われました。背ずりは角度がキツいですが若干柔らかくて背中をしっかり預けられます。座席間の肘掛けは細すぎて仕切り程度の代物です。座席は夜行高速バスの座席製造で定評のある天龍工業製ですが、この仕上がりは正直微妙です。


複雑な座席回転機構の関係かシートピッチは広いのでそれなりに足を延ばせます。座席背面にはドリンクホルダーとフックが、土台部にはコンセントが2口設けられています。


車端部はロングシートで、各車両1か所にフリースペースが設けられています。優先席に指定されていて床面の色はベージュとなっています。貫通路はガラス張りで開放感があります。


ロングとは言ってもハイバックシートで肘掛けも設けられています。コンセントは側窓の脇に合計3口設けられて全員分確保されていますが、位置的に使いにくいですね。


フリースペースの窓下には腰当てが設けられていて、一般運用時の立客に配慮されています。画像では小さくて見難いですが、フリースペース側の妻面にもコンセントが一口ですが設けられています。


後日ロングシート状態での車内を確認できたので掲載します。座席の向きが変わると車内の雰囲気も大きく変わりますね。通路幅が広がるので一般運用にも支障はなさそうです。


座席の向きを90°転換しただけなので、一般的な固定ロングシートの70000系と比べて1名少ない6人掛けとなります。固定ロングシート車両と比べて座席定員が減少してしまうのは、デュアルシート車特有の欠点と言えます。せめて朝晩の混雑する時間帯は運用を避けてくれると嬉しいのですが。

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