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30000系後期車

地下鉄半蔵門線への直通運転に対応した車両として製造されたのが30000系です。直通運転の規格に合わせるため東武鉄道として初めてワンハンドルマスコンが採用されています。伊勢崎線内で10両編成が入線できない区間があり、また工場でも10両編成に対応できないため、6+4両の分割編成となりました。


全体的な雰囲気は10030系に似ていますが、貫通路が細くなったのかスマートな印象を受けます。貫通路上部に行先表示器が設置されており、左側には種別表示器があります。右側には列番表示機がありましたが東上線移籍に伴い撤去されています。


今回乗車した31615Fは30000系最終製造編成で後期車にあたります。袖仕切りが大型化されて近代的な印象になりましたが、座席構造は片持ち式ではありません。この袖仕切りは元々は水色のものが使われていましたが、地下鉄直通運用から外れた際に現在の白色のものに交換されたそうです。


座席はバケットタイプで握り棒が設けられて4+3に分割されています。モケットは緑色から脱却して、青色のモケットに赤色の着席区分が入っています。


車端部には優先席と車椅子スペースが設けられています。実質的な立ち席スペースとなりますが、混雑の激しい田園都市線内では重宝したことでしょう。立席客の圧力で妻窓が破損しないように?握り棒が2本設けられています。消火器もスマートに収納されているのですが分かりにくいですね。ピクトグラムでもあれば分かりやすいのでしょうが。


優先席のモケットは従来車と変わらずに灰色ですね。なんとなく懐かしさを感じます。


扉上部にはLED表示器が設置されているのですが、種別・行先表示部が設けられている点は珍しいといえます。誤乗防止を目的にしているのでしょうか?


諸般の事情により6+4両分割編成で登場しましたが、田園都市線内の混雑で中間運転台の存在が混雑に拍車をかけるため、後継の50050系が投入されると東上線に移籍する事になりました。東上線では10両固定改造を受けて転落防止ホロが設けられました。ただし運転室自体は撤去されていません。

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