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20000系

相鉄・東急直通線での運用を目的に製造されたのが20000系です。相鉄の悲願でもあった都心直通を目的とした車両と言う事で、デザイナーを起用して通勤型車両としては異例とも言えるオシャレな車両に仕上がっています。車体はヨコハマネイビーブルーに塗装されていますが、写真に撮ろうとすると上手く写らないんですよね。実際には濃紺色に近いです。


車内は白を基調としてグレーの床面と吊革がアクセントになっています。袖仕切りや握り棒などが直線で構成されていてスッキリとした印象を受けます。また袖仕切りはガラスを使用しているので解放感があります。更に天井には広告表示用のLCDが設置されるなど、通勤型車両としては異例なほど力の入った内装になっています。こんなオシャレな車両に乗れると毎日の通勤もちょっと楽しくなりそうです。


座席は相鉄線の乗車時間では勿体ないくらい上質な座り心地のバケットシートです。座席幅も拡大されてヘビーユーザには嬉しい仕様です。側窓は自動開閉式ではありませんが、相鉄線の車両としては久々にカーテンが復活しています。


車端部には車椅子スペースと優先席が設置されています。妻面は黒色になっていて、貫通路はガラス製の扉で仕切られています。実はこの車両の車内で最も特徴的なポイントがここにありまして…


一部の優先席はユニバーサルデザインシートと言って、従来の座席高さより高くすることで高齢者の立ち座りを円滑に出来るよう配慮されたものになっています。各座席に仕切りが設けられているのも特徴的です。また荷物置き場を座席下に移設して荷物を持ち上げる動作を無くしています。


実際に座ってみましたが、予想より高くて驚いたものの確かに立ち座りは楽でした。ただし座面が小さくなって奥行きが無いので座り心地は決して良くありません。更に座ってる間は踏ん張りが効かないので体が左右に揺られやすいという欠点があります。座席下には荷物置き場が設けられていますが、冬期間の暖房使用時に荷物が痛まないかちょっと心配になる配置です。


ドア上には21.5インチの大型LCD表示器が設けられています。E233系のモニタが17インチワイドですから結構大きく感じます。画面を1面に減らす代わりにサイズを大きくするという考えは、旅客への情報提供を優先した良い考えだと思います。この画像を見ると一般席と優先席の座席高さの違いが分かるのではないでしょうか?


この車両の気になる点のひとつが半自動ドアボタンです。相鉄初の装備として長時間停車中に使用する半自動ドアボタンがあります。ボタンはJR東日本では開扉が緑色、閉扉がオレンジ色に点灯するのですが、相鉄ではどちらも緑色に点灯しています。ボタンは別の色にして区別して欲しかったですね。


もうひとつは車外側のドアボタン取り付け方法です。建築限界の関係なのか車体から凹んだ形で設置されているのですが、ドアボタンの周りを豪快にボコボコとネジで止めています。もうちょっと綺麗に仕上げることは出来なかったのでしょうか?折角のヨコハマネイビーブルーの車体に傷が付いている様に見えて残念です。

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