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5000形

川重・総車・日車の3社による共同設計という珍しい手法が採用されたのが5000形です。「より広く、より快適に」をキーワードに開発されて、8000形以来の拡幅車体が採用されています。


前面は小田急の通勤型車両としては異例の流線形を採用しています。前面は非貫通構造なので地上線専用となります。下部左右の前照灯の間で帯状に光っているのは尾灯を兼ねた装飾灯で、前頭部では白色に、最後部では尾灯として赤色に光ります。個人的には途中で途切れている前面帯が中途半端に感じます。


車内は暖色系でまとめられていて、床面が木目調な点はとてもオシャレに感じます。袖仕切りは東京メトロなどで見かけるようなガラスを用いた大型のもので、開放感を演出しつつ混雑時でもしっかり仕切ってくれます。また車内には空気清浄機(パナソニック「nanoe X」)も備えられています。


座席はE235系と同等に程よく柔らかい仕様です。小田急の通勤車と言えば座席が妙に硬いのが特徴的に感じていましたが、本系列ではしっかり改善されています。座面と背ずりは同色となっていて、2本の握り棒で2+3+2に仕切られています。


車端部の優先席はつり革や握り棒が黄色となっています。優先席としての強調度は程よい具合です。貫通扉もガラスを多用して空間の開放感と連続性を感じます。


優先席のモケットは車内で唯一の寒色系となっています。ドア横の広告枠は荷棚と袖仕切りに挟まれる関係で高めの位置に設けられています。また妻面には非常通報機が設置されています。


各車両にはフリースペースも設けられています。なお向かいの座席が優先席ではなく一般席な点は、他社との大きな相違点と言えます。馬鹿の一つ覚えのように優先席を増やす他社は見習ってほしいですね。


床面にはピクトグラムが描かれていて、フリースペースの存在を派手過ぎずにアピールしています。ドア横には非常通報機が設けられているのですが、壁面から突き出たように設置されている点は残念です。車内全体のデザインは素敵なので、もう少し薄型でスマートに設置して欲しかったです。


ガラス張りの貫通扉には小田急のロゴマークも描かれています。取っ手を横に引くと簡単に開くテコの原理?のような仕掛けが施されています。欲を言えば貫通路の左右にも握り棒が欲しかったです。

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