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3000形

旧型車の置き換えという目的に加えて、コスト削減やバリアフリー推進・環境負荷低減を意識して設計製造されたのが3000形です。2021年現在で小田急の通勤型車両で最多両数を誇ります。長期の製造で様々な差異が生まれていて、1~8次車に加えて中間増結車の9・10次車まで存在しています。今回は4次車の3268Fを紹介します。


車体側面は裾絞り形状を止めて直線となったので、スッキリとした外観となっています。外板の板厚を増す代わりに、補強を一部割愛する事で軽量化とコスト削減を実現しています。前面はかつての2200形以来の非貫通構造で、小田急の通勤車両のイメージから大きく変化しています。


車内は床面が灰色で座席が赤系統の配色で、程よく落ち着いた雰囲気となっています。袖仕切りは角を落とした形状で、立ち客との仕切りとして機能しつつ開放感も兼ね備えています。


座席は赤系統のモケットで、袖仕切りを除いてJR東日本のE231系に似た雰囲気で座り心地は結構固めです。1本の握り棒で3+4に分割されていますが、9次車以降は握り棒が2本に増えているそうです。


優先席付近は座席モケットとつり革の色以外は一般席と大きな変化はありません。貫通扉と客用ドアはベージュ色の化粧板仕上げとなってます。


優先席の座席は紫系のモケットで、妻面にもモケットが貼られている点が特徴です。妻面の非常通報機は側窓のそばという非常に使いにくい位置に設けられています。また消火器は微妙に車内側にはみ出していて、着席すると膝に当たりそうです。


先頭車には車椅子スペースが設けられています。3人掛けの収納式座席は後の改造で撤去されて車椅子スロープの収納場所に変更された車両もいるそうです。

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