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70000形 GSE

7000形LSE車の老朽置き換えとして登場したのが70000形GSE車です。観光需要と通勤需要を両立させる仕様となっていて、時代を反映した接客設備の大幅な向上が図られています。


全体的にオレンジ系を基調としたカラーリングとなっています。外観から分かるように非常に大きな窓が特徴で、前面・側面共にVSE車より30cm拡大されています。車両はボギー台車を採用した7両編成となっています。


車内は巨大な窓や高い天井と電球色LED照明の組み合わせで、開放感と落ち着いた雰囲気を両立させています。なお照明は起終点停車中には輝度を上げることが出来る調光機能を有しているそうです。


MSE車で大不評だった座席の座り心地は、GSE車では大幅に改善されています。また座席幅は歴代ロマンスカーで最大となる475mmを確保しています。コンセント内蔵の肘掛けは金属製で硬く冷たいので、腕を置くと痛さを感じます。側窓のカーテンは一応フリーストップ式なのですが、引っ張ってからゆっくり手を離さないと巻き上がってしまうなどクセの強い仕様で正直ストレスを感じました。


座席背面にはフックが3個(うち2個は折り畳み式)とドリンクホルダーが設けられています。横にはフリーWi-Fiと車内エンターテイメントの案内が貼付されているのですが、位置が低すぎて見難いですね。


肘掛けに内蔵されているテーブルはそれなりのサイズで、弁当類は十分置けるサイズです。窓下には飲料が置けるミニテーブルも設けられています。


4号車以外の各車には荷物置き場が設けられているのですが、1・2・6・7号車のものは車内の圧迫感を低減させるためか、画像のようにサイズが非常に小さいです。通路を挟んで左右に設けられていますが、インバウンド需要が回復した後を考えると物足りなさを感じます。


3・5号車の荷物置き場はそれなりの大きさで大型スーツケースでも十分収納可能ですが、客室外に設置されています。可能性は低いでしょうが盗難のリスクを考えるとちょっと心配になります。


デッキとの仕切りはガラスを多用して開放感があります。なお画像では分かりにくいですが、両端の1・7号車は1両全体が展望エリアとなるような開放感を演出するため荷棚が設置されていません。荷物置き場に加えて前席下に航空機内持ち込み可能サイズの手荷物を収納可能な空間が確保されていますが、床に直接荷物を置くことに抵抗を感じる人もいると思うので、荷棚は実用性重視で設置して欲しかったですね。


そしてロマンスカー伝統の展望席は歴代最大の大型窓の採用で抜群の眺望を楽しめます。頭上の乗務員室は右側から手動ではしごを展開して出入りする構造となっています。


前面展望を楽しむことの出来る眺望性は日本一と言えるのではないでしょうか。2021年現在は土休日の4往復がGSE車専属運用で、その他と平日はVSE車と共通運用となっています。公式サイトでVSE車とGSE車の充当列車が公表されているほか、予約時に車種が表示されるので狙って乗車する事は容易です。もちろん展望席は争奪戦となるのでご予約はお早めにどうぞ。

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