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60000形 MSE

地下鉄直通のロマンスカーを運転すべく設計・製造されたのが60000形MSEです。VSEと非常に良く似ていますが、設計は同じく岡部憲明アーキテクチャーネットワークによるものです。地下鉄に直通する座席指定制特急車両としては日本初だそうです。この先頭形状を見ると前面展望を期待してしまいますが、運転台が高い位置にあるのでEXE同様に前面展望は不可能です。


編成は6+4両になっていて、中間の連結部に入る運転台はこちらです。こちらはEXEと非常に良く似ています。


車体は地下鉄線内でも明るく感じられるようにフェルメールブルーを採用しており、ロマンスカー伝統のバーミリオンオレンジの帯が入っています。


客室はVSEでみられたような円形の天井になっており、広く明るい空間になっています。VSEを意識した内装に感じますが、実際の設計ではEXEを参考にしているそうです。EXEよりも明るい空間になっていて、個人的にはこちらの方が好みです。


座席背面にはテーブルは無く、フックと車内誌の入ったポケットが設けられています。肘掛けが金属製なので肘が当たると非常に痛いです。何のためのひじ掛けなのか…。そして座席は非常に硬いです!30分で既に疲れを感じる位酷い座り心地です。これで箱根観光に出かける方は非常に不憫に感じます。この車両の登場で逆にEXEの人気が上がったという話もあるとか。


金属製の硬い肘掛けを持ち上げると内蔵テーブルが出てくるのですが、これがまた微妙な仕上がりです。内蔵テーブルを出したままでも座席の回転が出来るようになっているのですが、そのおかげで弁当などを置くのにも苦労する中途半端な形状になってしまいました。

とにかく座り心地が悪い、テーブルの使い勝手悪い、前面展望不可という残念仕様で、見た目以外は全てダメという非常に厳しい評価を下さざるを得ません。それにもかかわらず何気にブルーリボン賞は受賞しています。EXEより酷いこの車両のどこに受賞要素があったのか?モンドセレクション並みに胡散臭さを感じます。

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