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10000形 HiSE

小田急開業60周年を記念して登場したのが10000形HiSEです。High Super Expressの略で、ハイデッカー・ハイグレード・ハイレベルなどの意味があるそうです。前面展望席や連接構造などは先代ロマンスカーと同様ですが、レジャーの多様化に対応すべく車内外を大幅に刷新した形式になります。車体の塗り分けも大きく変わりました。


車内は一見するとLSEとほぼ変化が無いように見えます。実はこの車内全体がハイデッカー構造になっていて、乗車口にある2段の階段を上って車内にアクセスするようになっています。LSEに比べて40センチほど高くなった客室から一般席でも眺望を楽しめるように配慮されています。


座席はリクライニング機構が廃止されてしまいました。その代わりHiSEの座席はLSEの座席をリクライニングさせた状態と同じ角度まで倒れた状態になっています。この車両にはありませんが、HiSEでは後期車で背面テーブルが採用されたそうです。なぜもっと早くに採用しなかったのか…。


展望席は座席の色が交互に配されています。座席は階段状に配置されていて、後方席でも前面展望をより楽しめるようになっています。右下にあるのは運転席へ上がるための足場です。


展望席にも折り畳み式のテーブルが設けられています。ここからの眺望はもはや言うまでもないでしょう。前方のみならず側面の眺望も抜群です。


かつては新百合ヶ丘始発の箱根湯本行にHiSEが充当されていました。新宿始発列車に比べて競争率が低くて展望席が取りやすい列車でした。私も実際に本厚木から箱根湯本までHiSEの前面展望を体験しています。

この列車は先述したように高床構造のために乗車口に階段が存在します。そのためバリアフリーに対応できず、先代のLSEよりも早くに退役してしまいました。現在は遠く離れた長野の地で第二の人生を送っています。

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