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1000形1009F更新車

1000形の更新計画は1001Fで誘導障害が原因と思われる他社線への入線NGといった問題が発生してしまい、以降がどうなるのか気になっていました。そして1年半後に更新車第2弾として出場した1009Fですが、更なる変更が加えられています。


更新車として外観での分かりやすい変化は非常扉にけいきゅんステッカーが貼付されている程度です。1001Fと同じく側面行先表示機はフルカラーLEDに換装されている他、各種灯火類や室内灯もLEDに換装されています。


内装は座席袖仕切りが変更された程度で、ドア間に関しては大きな変更が無いように見えます。


長年製造が続いていて面白みに欠けると感じる事もありますが、座席の座り心地が良い意味で変化していないのは嬉しいポイントです。ただし柔らかすぎる気もして列車の前後の揺れで身体が揺られるのは気になります。硬いのは論外ですが、柔らかすぎるのも微妙ですね。


1001Fで不満に感じていた車椅子スペースの非常梯子置き場は踏襲されてしまいました。消火器収納を別スペースにすればもう少し薄い形状に変更出来そうですが…。事実上の立席スペースを占領されるのは改善してほしいです。


そして1009Fから採用されてしまった最大の改悪点は、車端部の座席を削減してフリースペースを設けた点です。従来は4人掛けボックス席に袖仕切り兼用で補助席が設けられた仕様でしたが、片側のボックス席を半分に削って新たに袖仕切りを設けました。近年の鉄道各社で導入が進んでいるフリースペースですが、実態はドア横スペースを拡大して混雑緩和を図るための言い訳です。なお反対側の優先席側は変更なしなので高齢者からのクレームは心配無用です。


近年京急では補助席の開放をウイング号以外では全くと言っていい位実施しません。ならばいっそロングシートに改造してくれれば着席定員が5人に増えるのですが、そこまで手を加えるやる気が無いようです。

フリースペースを必要とする人は助かる。鉄道会社は社会的弱者に対する配慮として高評価を受ける。座席を減らされて優先席に座れず立席での通勤を余儀なくされる現役世代は蚊帳の外?油断すれば「弱者に対して配慮が足りない」と批判されるので声を上げられない。これが我が国のあるべき姿なのか?と疑問を感じずにはいられません。

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