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1000形15次車

新1000形ステンレス車の中でもちょっとした特長を持っているのがこの15次車1367編成です。外観・内装は他のステンレス車と全く同じですが、足回りに永久磁石同期電動機(PMSM)を採用しているので、走行音が大きく異なります。試験的なもののようで、今のところ採用例はこの1編成のみです。


車内は新1000形ステンレス車で見られる標準的なものです。ロングシート中央部に設けられていた小さな仕切りは省略されて握り棒のみの設置になっています。こういった所にもコストダウンが見て取れます。


こちらは優先席です。モケット・吊革・床面の色が異なるので一目で分かるようになっています。握り棒の色が黄色くなっているのは色覚障害者にも配慮したものと思われます。この握り棒だけでも微妙に差異があったりするので、車内学は奥が深いです。


アルミ車では存在した運転室直後の座席は、運転室の拡大に伴い消滅してしまいました。手前の車椅子スペースと併せてラッシュ時には立席スペースとして重宝しています。運転席側の窓のみ小さくなっていますが、これは避難梯子が収納されているためです。


新1000形ステンレス車共通の欠点として車椅子スペースがあります。ここには非常通報機が設置されており、アルミ車では壁面に埋め込まれて平滑になっていたのですが、ステンレス車では思いっきり客室側にはみ出しています。後付けしたかのような出っ張った仕上がりで、この部分では寄り掛かることが出来ません。なぜこのような仕上がりになったのか疑問です。ただ立っているか寄り掛かっているかでも疲労度は大きく変わるだけに、寄り掛かれるスペースが減ってしまったのは残念です。

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