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651系1000番台

1989年から常磐線特急「スーパーひたち」専属で活躍したのが651系です。白を基調とした外観デザインから「タキシードボディのすごいヤツ」とキャッチコピーが与えられました。最速130キロの速達性と豪華な接客設備で、常磐線の花形車両として大活躍しました。後継車両投入に伴い2013年に大半の運用から離脱し、翌年から高崎線方面の特急列車に転用されています。


転用先では直流電化区間のみを走行するので改造が施されています。なお交流機器を撤去すると車両の重量バランスが変わってしまうため、一部を除いて回路の分離のみで機器そのものは存置されているそうです。外観は窓下にオレンジ帯が追加されている程度で全体的な雰囲気はそのままです。前面に設けられている大型LED表示機は日本の鉄道車両では最大級ではないでしょうか?


新時代の到来を感じさせるような斬新なデザインで登場しましたが、車体側面の行先表示幕は国鉄らしさを残していてギャップが面白いです。近年はフルカラーLEDの登場で技術も大幅に向上しましたが、やはり幕表示には勝てませんね。


国鉄型車両と比較すると驚異的な進化ですが、さすがに令和の時代となると驚きは少なくなってしまいます。ロールカーテンでは各列に柱が必要になってしまいますが、651系では横引きカーテンを採用しているので側面窓の柱が少なくて開放感があります。「ビュー」と名乗りつつ眺望に難のある255系とは比べ物になりませんね。


シートピッチ自体は一般的な数値なのですが、座席の台座が大型なので足を延ばしにくいのは残念です。画像では写っていませんが普通車でも荷棚下に読書灯が設けられています。


グリーン車は1+2列でゆとりある空間です。グリーン車であっても4列配席が当たり前となった現代では実に頼もしく見えます。照明は電球色で落ち着いた雰囲気です。


座席は大型でゆったりした造りになっていて、フットレストが設けられています。通路を含めた客室全体がカーペット敷きになっていて高級感が漂います。

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