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185系

185系は特急型車両でありながら通勤列車としても利用できるという面白い設計思想の車両です。残念ながらその思惑は外れて通勤列車としては全く使えず、特急型車両としてはグレードが低い中途半端な車両に仕上がってしまいました。その後のリニューアルで面目躍如となりましたが、2020年以降E257系による置き換えで形式消滅する見込みです。2019年現在、東京駅に乗り入れる唯一の国鉄型車両となっています。


前面中央には国鉄特急マークが誇らしげに掲げられています。その下の愛称表示機には各種列車の愛称が大きく表示されており、幕回しの際には鉄道ファンを楽しませてくれます。従来の国鉄特急車カラーから脱却して、伊豆の木々の緑をイメージした緑色の斜めストライプ塗装が採用されています。


普通車の車内は至ってシンプルで、天井照明のカバーがかろうじて優等列車を意識したものと分かります。現在はこのように回転リクライニングシートですが、登場時は転換クロスシートだったそうです。それで特急料金を収受していたのですから驚きです。


座席は詰め物が交換されたのか一時期に比べて座り心地は改善されていました。座席下部は暖房装置などで塞がっているので足を延ばすことが出来ません。座席背面には網ポケットと小さめのテーブルが設けられています。その他に座席間に肘掛けもあります。側面窓は特急型車両としては珍しい1段上昇窓になっていて開閉可能です。その為カーテンが横引き式の他にロールカーテンも装備されています。


グリーン車の車内は絨毯が敷かれていますが、普通車と同じ4列シートという事もあってか全体的な雰囲気はあまり変わりません。絨毯はコーヒーを零したような変な柄であまり綺麗ではありません。モーター車では無いので流石に客室内は静かでした。


グリーン車の座席はシートピッチが広い関係で、背面テーブルの代わりに肘掛け内蔵テーブルが設けられています。更にフットレストが装備されていて普通席との差別化が図られています。足を延ばしてゆったり寛げるのでおススメです。残念ながら座席間には肘掛けがありません。またグリーン車でも窓は開閉式になっています。

今回紹介したグリーン車「サロ185-11」はVIP対応車両で客室中央部の窓が防弾窓になっていて、その部分だけ固定窓になっています。軽くノックしてみたのですが、普通の窓と変化無いように感じました。

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