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E217系

横須賀・総武快速線で活躍してきた113系の置き換え用として登場したのがE217系です。近郊型電車としては初めて4ドアロングシート車が導入されて混雑時に威力を発揮しています。ただし長距離利用客や観光客に配慮して千葉方3両のみセミクロスシートになっています。2018年9月の発表で2020年より後継車種としてE235系を投入する事が発表されました。


前面は流線型で他のどのJR車両にも似ていない独特の前面形状になっています。前面中央には貫通路のようなものがありますが、実際はダミーで開けることは出来ません。前期車では実際に扉があって開ける事が出来ましたが、省令改正で非常扉を設ける必要が無くなった為に、後期車ではデザインはそのままに扉は廃止されました。


普通車の車内は通勤型と全く変わらないロングシートの空間が広がっています。床面が濃い灰色なので車内が薄暗く感じてしまいます。


209系そっくりの座席は座り心地が劣悪です。座面も背ずりも非常に硬くて短距離の乗車でも苦痛を感じます。外見は悪くないE217系ですが、この座席から解放されたくて後継車両を待ち望んでいる人は少なくないはず。


車端部は妻窓は無く実に簡素な雰囲気です。消火器は剥き出しですが壁面に収まっています。戸袋部や妻面などに大量の広告やステッカーが貼付されていて少々鬱陶しく感じますが、大事な収入源でそれだけ広告の価値がある場所と言う事なのでしょう。


基本編成の千葉方3両はセミクロスシートが設けられています。武蔵小杉駅開業などで横須賀線の混雑が悪化し、次期車両のE235系ではグリーン車を除いて全車ロングシートとなる事が決定しています。横須賀線のクロスシートを堪能できるのは今のうちです。


ロングシートと同様に非常に硬い座席で座り心地は悪いです。ただしドア横の短いロングシートは座ると必ず片側が壁なのでちょっと得した気分になります。私は一番最初にクロス横ロングシートを目指します。クロスシートだと反対側に座る客に遠慮して足が延ばせませんが、ロングシートはその心配が無いので楽ですね。


千葉方先頭車の11号車には珍しくなった和式トイレが設けられています。車椅子スペースもありますが、車いす利用者はトイレを使用出来ません。車いす対応トイレは反対側の先頭車に設けられています。車椅子を利用して長距離を移動される際にはご注意を。


基本編成の4・5号車は2階建て車両のグリーン車になっています。Suicaグリーン車システムの追設工事の際に座席が交換されています。2階席の座席は青系統のモケットです。天井が近いので客室側面は窓を含めて曲線を描いた形状になっています。


窓が曲面ガラスになっているので、カーテンは横引き式ではなくフリーストップ式になっています。2階席からの眺望は良好で、2階席から席が埋まっていく傾向にあります。E231系に近いタイプの座席に交換されていますが、ドリンクホルダーとフックはありません。割と便利なアイテムなので無いのは残念です。


1階席は断面が下に向かって窄まる台形状になっています。さらに天井が平らで高さが低いので圧迫感を感じます。そのため照明の形状が大きく異なっています。2階席に比べて人気が低いですが、人の少ない静かな空間を求めて敢えて1階席を選ぶ人もいるようです。


2階席に比べて窓の下辺が高めになっていて、ホームの床面とほぼ同じくらいです。なので座るとホームを下から覗き見るような視線になり、ホーム上の人と目が合うと気まずくなります…。


連結面に設けられた平屋席は天井が高いのが特徴です。座席は1階席と同一のものです。台車直上なので乗り心地は今一つですが、天井が高いので荷棚が設けられている点がメリットです。大きな荷物を持っている時は平屋席がおすすめです。

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